今も同じ考えでいるか分からないが、彼のパフォーマンスは確実に変わって来ている。
相変わらず彼は激しく動くが、その動きがエネルギーの絶対量によって我々を圧倒するというものでなく、その的確さやキレによって聞き手の心を揺らすものへと変わって来ているのだ。
その動きを見ながら「能みたいだな」と思った。もともととんでもないものだったが、もっととんでもないものへとブラフマンのライヴは進んで行っている。
20周年記念「尽未来際」は、過去と向き合い、そこから未来へ向かう彼らの大きなプロジェクトだが、既に幕張のステージには彼らの未来があった。