僕と同世代のロック親父達は、70年代のロックが最高で、最近のロックなんかツマラナイと良く言う。その切り札はジミヘンやツェッペリンやストーンズだったりすることが多い。僕はそういうロック親父が大嫌いで、ロックは最新のものが一番だと言ってケンカになる。
ミック・ジャガーやジミー・ペイジが常に新しい音への興味を失わないのは、彼らがロックとは何かを知っているからで、ストーンズやツェッペリンが時代的な普遍性を持っているのも、その真理を音に内包しているからだ。
新しい音への感受性を失った奴にジミヘンやツェッペリンやストーンズを語って欲しくないと、思わずムキになってしまう。大人気ないとは思うが聞き流せないのだ。
今日、凄まじいアルバムを2枚、新譜として聞くことが出来た。
68年のマイアミ・ポップ・フェスティバルのジミヘンのライブ・アルバムと、アーケイド・ファイアの新作「リフレクター」だ。ふたつの作品の間には45年もの時間の距離がある。しかし、どちらの作品も同じように僕の心を激しく揺らす。
このふたつの作品をこうして聞くことが出来る僕たちは本当に幸福だと思う。