「秘密保護法」をまともな議論なしで成立させてはいけない


とても権力者にとって都合のいい法律である「秘密保護法」が成立に向かっている。
国民の多くはこの法律に漠然とした不安を感じているが、そんな空気を無視するように安倍政権は成立に向かって爆走している。
怖いのは野党がほとんど機能していないところ。結局、維新の会もみんなの党も自民党に取り込まれてしまった。
修正協議をしているが、それが自民党案より後退したものになっていくので、自民党は喜んで修正に応じている。
例えば秘密の指定期間は当初「原則30年」だったが、維新との協議の中で「原則60年」になってしまった。
まるでコントみたいだ。さすがに維新内部でも批判が続出して、投票で態度を決めることにした。そして今日、賛成27票反対23票で、やっぱり妥協案でいくことにしてしまった。
本当に野党がこのままだと、この国の政治は機能不全になってしまう。原発ほど明確な問題認識が出来にくいテーマなので、国民もなかなか自分の考えをはっきりまとめられていない。
こういう時こそメディアがしっかりと報道しなければならないのに、何故か腰が引けている。
次号のサイトではこの「秘密保護法」の問題を検証する特集を組む。是非ともチェックして欲しい。
写真は今朝の朝日新聞。
渋谷陽一の「社長はつらいよ」の最新記事