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4年ぶりの新曲にして、突き抜けて名曲!であるとともに、MONOEYESの4人にしか、MONOEYESの細美にしか、生み出せない楽曲だと思う。(比較する必要はないけれど)ELLEGARDENやthe HIATUSも並行している今、MONOEYESはこういうバンドであると知らしめるインパクトがある。イントロがほとんどなく歌が始まる。温かくも切ないメロディが疾走してきて、ワクワクにさらわれるようだ。タイトな一瀬正和のビート、エモーショナルなスコットのベース&コーラス、繊細さと緻密さを覗かせる戸高賢史のギター。うわぁ、これがMONOEYESだ!と、今まで以上に思える。この演奏の中でしか吐露できないのでは?と思える素直な歌詞も、ストンと心の空白に飛び込んでくる。あとは、ライブで聴いてこそ剥き出しの形がわかるんだろうな、と思ってしまうもどかしさもあるけれど、そこもMONOEYESらしさだろう。ヘッドホンで聴いても100%名曲だけど、そこからライブハウスへ連れていく無限の引力を感じる。(高橋美穂)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年8月号より抜粋)
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