奥田民生、「過去最ロック」サウンドを録ったアルバム『サボテンミュージアム』をJAPANで語り尽くした

ファンはもちろんご存知ではあることなのだが、ソロ・奥田民生が活動する時のバンド(MTR&Y)のメンバーは日本のロック界で最強である。
ドラムス、湊雅史。
ベース、小原礼。
キーボード、齋藤有太。
そしてここにギター/ヴォーカルで奥田民生が入るのである。
このラインナップ自体がもう「ロックの傑作」なのである。


だったらそれを、その事実を一枚のアルバムにすればいいんじゃないか、というのがこの奥田民生の4年ぶりの新作『サボテンミュージアム』である。


4人の演奏と、各楽器が出す音が、それそのものが完全に主役であり、歌詞や楽曲そのものはもう言ってみれば背景でしかない、というぐらいに振り切ったロック丸かじりアルバムである。
奥田民生ならこれまでもそういう作品がありそうにも思うが、いやありそうで実はこれまでなかった。
なんだかんだあくまでも曲と歌詞がメインだったのだ。
猛者ぞろい、暴れ馬ばかりのMTR&Yがバンドとしてまとまるのにここまで時間がかかったということなのかもしれない。


何はともあれ、最高のロックアルバム。民生とMTR&Yにしかこんな芸当はできない。





いま発売中のJAPANで大いに語ってくれたので、読んでね。
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