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    JAPAN今月号の取材後記(BUMP OF CHICKEN、Vaundy、MONOEYES、ブランデー戦記)

    JAPAN今月号の取材後記(BUMP OF CHICKEN、Vaundy、MONOEYES、ブランデー戦記)
    今月号で僕がインタビューを担当したのはBUMP OF CHICKEN、Vaundy、MONOEYES、ブランデー戦記の4本でした。

    BUMP OF CHICKENは、撮影は4人でインタビューは藤くん単独という形で、インタビューではなんと2時間半もじっくりと語ってもらいました。
    藤くんが話すことはいつだって本質的ですが、今回は特に、「BUMP OF CHICKENとはなにか」、「BUMP OF CHICKENの音楽はどうやって生まれてくるのか」が全てはっきりとストレートに言葉として語られたインタビューになったと思います。
    これまでも何度も語られてきた思想の一片一片が繋がって大きな地図となって見えてくるような、そんなインタビューになったのではないかと思います。
    それは、今回のアルバム『Iris』がそういうアルバムだからです。
    一曲ごとにBUMP OF CHICKENの思想が純度高く込められていて、その曲たちが純粋に音楽的な必然において並び、アルバムとしての流れを作っている。
    聴いているだけでアルバムが大きな地図、世界観を描き出す、そんなアルバムだからなのだと思います。

    Vaundyは先月号の“ホムンクルス“インタビューに続いて”Gift“のインタビューということで2ヶ月連続でインタビューしました。
    今回もまるで楽曲を聞いたあとの答え合わせのように、曲のコンセプトから細部に至るまでびっしりと話してくれました。
    “Gift”の答えが理解できるだけではなくて、読んでるだけで音楽偏差値が高くなるような気さえします。
    もはやJAPAN音楽スクールのVaundy夏期特別講習ですね。

    そしてMONOEYESは4年ぶりの4人が揃ってのインタビュー。
    久しぶりに友達と会って近況を聞くみたいなノリでただひたすら大笑いしながら話を聞いてるだけでどうやって今回のEPができたのかがめっちゃわかるという最高に楽しいインタビューでした。
    ぜひそこに参加してる感じで読んでもらえたらなと思います。
    MONOEYESも来年で結成10周年。早いですね!

    そしてブランデー戦記。
    JAPANでは2度目の登場です。前回はガレージロックとかグランジっぽいスリージーなテイストで撮影したのですが、今回は新曲「悪夢のような(Nightmarish)」のドリーミーで煌めくようなテイストを写真に入れたくて香港出身のフォトグラファーMiss.Beanさんにオファーして今のブランデー戦記を捉えてもらいました。
    そしてインタビューは、人と話すのが苦手という蓮月さんとしてはかなり頑張ってEP『悪夢のような1週間』の制作の経緯をしっかりと話してくれたと思います。
    MVも公開された“悪夢のような(Nightmarish)“は新たな展開にワクワクするような曲ですが、EPに入った他の4曲もインディーバンドの中では突出したクオリティーを誇っています。

    というわけで今月はフジロック3日間→ロック・イン・ジャパン5日間→サマソニ2日間と現場続きのハードな一ヶ月でしたがインタビューも頑張りました。いかがでしたでしょうか。
    来月号もよろしくね。(山崎洋一郎)


    ロッキング・オン・ジャパン最新号『激刊!山崎』より

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