『70年代ハードロック伝説』号、編集後記より

ロッキング・オン最新号、『70年代ハードロック伝説』巻頭特集は、言っておくがマジである。社内の別の雑誌のスタッフから「先月号のニューウェイヴ/ポスト・パンク特集号に続いて悪ノリしてますねえ」などと言われたが、冗談じゃない、NW/PP号なんて自分の人生の中でも屈指の大マジ号、今回のハードロック号ももちろん超マジである。
だが確かに「70年代」「ハードロック」「伝説」という微妙にいなたいワードを三段重ねにしたことによって若干のおバカ感が出てしまっているのは否めない。それは認める。やはりどうしても、あの頃の「マジ」と今の「マジ」はかなり違う。
70年代当時の「マジ」とは、ハードロックが聞こえた瞬間に我を忘れてエアギターしてしまうことであり、どの高校にもその高校個別のリッチー・ブラックモアが必ず存在することであって、それはやはり今となってはちょっぴり恥ずかしいわけで。
だからこそ、今月号のこの完全に開き直ったアプローチによって、70年代ハードロックに対してのストレートでピュアな愛情と評価を再びぶつけたい、そう思ったのである。
おかげですっかりハードロック熱がぶり返してエアロとモントローズばっか聴いてんだけど。(山崎洋一郎)


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