HAIMの渋谷クアトロ公演を観た


歌メロもギターも思いっきりベタベタの王道アメリカンポップス/ロックなのにバンドサウンドの構造だけが新型、という特異なバンドだ。
スティーヴィー・ニックスの歌を2010年代のバンドが演奏してるような変な感覚だが、それが痛快で楽しい。
自意識が芽生えてから音楽的感性を磨いたのではなく、幼い頃から家庭の中で姉妹で音楽的完成を育み合ったからだろう。外からツッコミを入れられない、独自すぎるグルーヴがある。
そこにバングルズのようなベタな歌メロをなんの衒いもなく乗せてくるのである。
ポストパンク育ちの僕にはもはや太刀打ちできない天真爛漫さだった。参りました。

LA育ちの30代、副編・内田はさぞや盛り上がっただろうと思われる。ちょっと悔しい。
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