グレース・ヴァンダーウォールの全米ツアーLA公演をレポート! 後世に名を残すSSWとして「真の本物」であることを痛感した一夜

グレース・ヴァンダーウォールの全米ツアーLA公演をレポート! 後世に名を残すSSWとして「真の本物」であることを痛感した一夜 - ©︎KaoriSuzuki©︎KaoriSuzuki

2016年にオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』で、NY出身の12歳の少女、グレース・ヴァンダーウォールが最終パフォーマンスを披露した時、審査員のサイモン・コーウェルは「今から数年後、人々が君がこんなに上手くやった理由と、君が人々に尊敬される忘れられない人になる理由を考えた時、彼らはこう言うと思うよ。彼女は本当にリアルなやり方でパフォーマンスしたからだって。ギミックが一切なくて、ただの君だけだったから」と頬を紅潮させて言った。

あれから3年。デビューEPとデビュー・アルバム『ジャスト・ザ・ビギニング』を発表し、数々のアーティストの前座に加えて初のヘッドライナー・ツアーも経験したグレースが、新曲“Ur So Beautiful”の名を冠した全米ツアーに乗り出した。ロサンゼルスでは約800人収容の劇場で3日間の公演。2日目となるこの公演には、親に連れられた10歳以下の子供達から20代の若者達まで様々な男女が集っていた。私の目の前の10歳の少女はこれが人生初のコンサートだと言い、グレースと並んでビリー・アイリッシュテイラー・スウィフトが一番のお気に入りだと教えてくれた。

グレース・ヴァンダーウォールの全米ツアーLA公演をレポート! 後世に名を残すSSWとして「真の本物」であることを痛感した一夜 - ©︎KaoriSuzuki©︎KaoriSuzuki
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聞いているだけで心地良くなる新たな名曲“Ur So Beautiful”で幕を開けた15歳のグレースのステージを見て痛感したのは、「彼女は真の本物だ」ということ。ジャニス・ジョプリンぐらい、後世に名を残すシンガーソングライターになるだろう。サイモンの言葉通り、今でもグレースは一切ギミックがなくリアルで、数年のツアーで磨きをかけたとてつもない才能で観客を圧倒し、他では味わえないグレース・ヴァンダーウォールの世界に引き込んだ。

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ギター、ドラム、キーボードの3名のバンドの前に黒のパンツと長袖のトップスというシックな衣装で登場したグレースは、背丈がぐっと伸びてすっかり大人びて見えた。しかし足元は前回のツアーと同様、裸足。歌声もぐっと成熟していて、深みと重みが増し、もともとパワフルな声の強度が数倍になっていた。時折ウクレレを弾きながら、ファンが知る前作の曲に頼らずに最新曲“Waste My Time”と未発表の新曲、渋いカバー曲(ビリー・ジョエルの“Vienna”など)を中心に披露し、観客の反応を見るやり方には往年のインディ・バンドのような姿勢を感じる。また、馴染みのない曲をやってもファンをショウに熱中させ続けるグレースの表現力豊かな歌声は、彼女より10歳も20歳も年上のポップ・スター達がどうあがいても手にできないもので、改めて世界中が畏怖すべき驚異的な才能だと思い知らされた。

すでにベテラン・シンガーのような実力を持ち、曲間では落ち着いて話す彼女だが、歌いながら長い手足を自由に振り回し、軽快に飛び跳ねる愛らしい姿とのギャップも印象的で、終始笑顔にさせられた一夜だった。ステージ上でミニ・アルバムが今秋に出ると発表していたので、楽しみにしていてほしい。(鈴木美穂)

グレース・ヴァンダーウォールの全米ツアーLA公演をレポート! 後世に名を残すSSWとして「真の本物」であることを痛感した一夜 - ©︎KaoriSuzuki©︎KaoriSuzuki

<SET LIST>
Grace VanderWaal 8/27 LA

-INTRO-
1. Ur So Beautiful
2. Escape My Mind
3. Clearly
4. Talk Good
5. The City
6. Moonlight
7. Gossip Girl
8. Stray
9. Vienna (Billy Joel)
10. City Song
11. Don’t Like U
12. Florets
13. Best Friend (Rex Orange Country)
14. So Much More Than This
15. I Don’t Know My Name
16. Waste My Time
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