触れ幅のあるアレンジを受け止めることができるタフなメロディ。あらゆる聴き手に訴求することができる普遍的な歌詞。だからこそ、とてもバリエーションが豊かで、軽やかかつ浸透率の高い、非常に開けたアコースティックアルバムができた。白眉はラストの“バイシクル”。アコギ1本のバラードに大きく姿を変えており、楽曲に織り込まれた苦悩が際立っている。《スピードを上げるほど 強くなる向かい風/神様僕を試してますか?》と必死にもがいていたNICOは、新曲“口笛吹いて、こんにちは”で、楽天的なウエスタン調サウンドに乗せて、《寂しがりな君がいる もう大丈夫》と歌えるまでになった。頼れるNICOのこれからのリベンジに期待が膨らむ。(小松香里)
恐るべき楽曲の強さ
NICO Touches the Walls『Howdy!! We are ACO Touches the Walls』
2015年02月04日発売
2015年02月04日発売
ALBUM
触れ幅のあるアレンジを受け止めることができるタフなメロディ。あらゆる聴き手に訴求することができる普遍的な歌詞。だからこそ、とてもバリエーションが豊かで、軽やかかつ浸透率の高い、非常に開けたアコースティックアルバムができた。白眉はラストの“バイシクル”。アコギ1本のバラードに大きく姿を変えており、楽曲に織り込まれた苦悩が際立っている。《スピードを上げるほど 強くなる向かい風/神様僕を試してますか?》と必死にもがいていたNICOは、新曲“口笛吹いて、こんにちは”で、楽天的なウエスタン調サウンドに乗せて、《寂しがりな君がいる もう大丈夫》と歌えるまでになった。頼れるNICOのこれからのリベンジに期待が膨らむ。(小松香里)