しかし、そこはクリスのこと、音の柔らかさと温かみはアナログの良さを最大限に引き出しているし(※現代の音楽制作の現場でこの技術を持つ人は、もはや世界にほとんどいないだろう)、全体的に楽曲構造は平坦でありながら、どことなくメロディアスで、極端なことを言うとポップささえ感じさせる。ベン・ギバードの珠玉のソングライティングと、このサウンド・センスが結びついたところにデス・キャブの音楽はあったのだなと、あらためて深く実感した。1曲目のタイトルにも表されている通り、どうやら日本から得たインスパイアも大きいようだ。(鈴木喜之)
こちらもまた孤高の職人
クリス・ウォラ『テープ・ループス』
発売中
発売中
ALBUM
しかし、そこはクリスのこと、音の柔らかさと温かみはアナログの良さを最大限に引き出しているし(※現代の音楽制作の現場でこの技術を持つ人は、もはや世界にほとんどいないだろう)、全体的に楽曲構造は平坦でありながら、どことなくメロディアスで、極端なことを言うとポップささえ感じさせる。ベン・ギバードの珠玉のソングライティングと、このサウンド・センスが結びついたところにデス・キャブの音楽はあったのだなと、あらためて深く実感した。1曲目のタイトルにも表されている通り、どうやら日本から得たインスパイアも大きいようだ。(鈴木喜之)