『To a person that may save someone』これはすごい。表題曲“To a person that may save someone”を聴けば、前作『Beginning』から約1年の間にThe BONEZが格段に大きなスケールのロックの風景へと踏み込んでいることが一発で伝わるはずだ。《この泥沼の世界はどこに向かっているのだろう/君が変わってしまう前に世界を変えるんだ》(“To a person〜”訳詞)という危機感も抱き締めながら、《僕が聞きたいのは信じるという感情なんだ》(同)という想いを晴れやかなコーラスとともに高く空へ放ってみせる――。JESSE/NAKA/T$UYO$HI/ZAXの4人が衝動の化身の如き闘争心を噴き上がらせる“Revolution feat. Hiro Fujita”、不屈のミクスチャー魂と揺るぎない絆を結晶させたアンセム“Friends”など、鍛え上げられたロックバンドとしての肉体性とさらなる「その先」への冒険精神が轟々と唸りを上げる今作。その中でも、冒頭の表題曲が描き出す雄大な風景、そしてアルバムの最後を飾るエモーショナルなロックバラード“Waking Up”の歌声からは、過去最高レベルに表情豊かなJESSEの姿が浮かび上がってきて、思わず胸が熱くなる。(高橋智樹)