8ビートで駆けだしてまっさらな未来へ飛び込んでいく“Horizon”から《僕には君だけが/君には僕だけが/弱さ彩る秘密の基地》と明かす“eureka”まで、爽快な風が吹き抜けるような2ndフルアルバム。メロディックパンクとギターロックを美味しいとこ取りするサウンドは前アルバム『CAVU』の頃から既に発揮されていたが、さらに彩度と強度を増したということが本作を聴けばよくわかる。全12曲の真ん中を貫くのは、次の舞台へ向かいたいというバンドの意志と渇望感。しかし単純に前向きなわけではなく、例えば《生きたくなるような とどめのメロディ/どうしてこの声は/歌えない 届けられない》(“climb”)とその裏にある痛みの存在がちゃんと歌われているから信用できる。「それでも」の力を滾らせながら放たれる明るいサウンドと開かれたメロディは、新たな夢を次々抱いては実行し、楽しさも難しさも噛み締めながら上昇していくバンド自身の姿と重なる。生身の04 Limited Sazabysの体温が直に伝わってくる本作。一段と大きく頼もしくなったバンドの姿に思わず感極まってしまった。(蜂須賀ちなみ)