早くも今年のベスト・デビュー・アルバムの一角を占めること必至、アイスエイジに続くコペンハーゲンの新星、コミュニオンズの待望のフル・アルバム『ブルー』が到着。過去のEPにあった身悶えするほど甘酸っぱく煌めくメロディ、ともするとフワフワと空高く飛んでいって消え去りそうな儚くナイーヴなそれを、地上にぐっと繋ぎ止める重力のようなリズム隊の強化により、逞しさをも獲得した力作になっている。しばしばストーン・ローゼズと比較されてきた彼らだが、かつてはサイケ・ポップとしてのローゼズとの相似形だったところに、本作ではグルーヴ・ロックとしてのローゼズが乗り移った感じ。後半はもはやオアシスと言ったほうが早い王道ダイナミックなロックンロールが脈動しているのも最高にアガるし、舌ったらずなピート・ドハーティ的歌唱からリアム・ギャラガーのふてぶてしい歌唱へと果敢にチャレンジの枠を広げているのも◎。ラストでいきなり大風呂敷を広げたシンセ&ストリングスのアレンジも、次作への先行投資として買いたいところ。ウェーヴスやヤックに続き、名門ファット・ポッサムの新風になりそう。(粉川しの)