深い奥底に秘められた熱

ザ・フィーリーズ『イン・ビトゥイーン』
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ALBUM
ザ・フィーリーズ イン・ビトゥイーン
フィーリーズは、80年代アメリカのカレッジ・シーンにおける最重要バンドのひとつ。にもかかわらず、彼らの影響下にあるR.E.M.が、90年代にはUSオルタナティヴ・ムーヴメントの中で圧倒的な現役感を示しつつ時代の先駆者として崇め奉られたのとは対照的に、極めて地味な扱いに甘んじている印象が強い。

ドラムスにアントン・フィアーをフィーチャーした、マスターピースとされるファースト『クレイジー・リズム』だけでなく、以降の作品も個人的には好きだったが、91年発表の『タイム・フォー・ア・ウィットネス』を最後に解散してしまい、以降も特にリヴァイヴァルが起きた様子はない。それでも2008年に再結成し、6年前の復活作に続く新譜をこのたびめでたく完成させた。

8曲目だけアッパーな曲調になるものの、乾いたギター・サウンドによって奏でられる独特の味わいは全く変わらず。重鎮としての貫禄とかよりも、いい具合に枯れた淡々とした深みのある味わいなのが魅力。ただし最後に収められた1曲目のリプリーズでは、唐突にヴェルヴェッツ的なインプロヴィゼーションを9分半にわたって繰り広げる。(鈴木喜之)
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