前作のレビューで僕は彼の音楽を夢見がちなインナー・逃避行・ミュージックとして紹介したが、今作は思い切りポップな仕上がり。いきいきとビートが躍り、チップチューン的なローファイ電子音が跳ね回る。曲によってはダンス・ミュージックとすら言えるアクティブさで、女性ボーカルが入ってくるともうほとんどPerfumeだ――というのは言いすぎだとしても、それぐらいポジティブな雰囲気だ。ちょっと音が軽すぎるだろうとも思うが、勢いでできちゃった感じはむしろチャーム・ポイントとして受け止めたい。よくポスタル・サーヴィスと比較されているが、ショーンの作る音楽はもっとパーソナルでフレンドリーなもの。ということはこの音楽性の転回にはショーン自身のモード・チェンジが影響しているのかもしれない。最近、なんかいいことあった?(小川智宏)
僕らはみんな生きている
アイ・ヘイト・ディス・プレイス『アワ・ハーツ・スティル・ビーティング』
2009年01月10日発売
2009年01月10日発売
ALBUM
前作のレビューで僕は彼の音楽を夢見がちなインナー・逃避行・ミュージックとして紹介したが、今作は思い切りポップな仕上がり。いきいきとビートが躍り、チップチューン的なローファイ電子音が跳ね回る。曲によってはダンス・ミュージックとすら言えるアクティブさで、女性ボーカルが入ってくるともうほとんどPerfumeだ――というのは言いすぎだとしても、それぐらいポジティブな雰囲気だ。ちょっと音が軽すぎるだろうとも思うが、勢いでできちゃった感じはむしろチャーム・ポイントとして受け止めたい。よくポスタル・サーヴィスと比較されているが、ショーンの作る音楽はもっとパーソナルでフレンドリーなもの。ということはこの音楽性の転回にはショーン自身のモード・チェンジが影響しているのかもしれない。最近、なんかいいことあった?(小川智宏)