きたきたきた、爆裂ロックモードのACIDMANだ！ 結成20周年アニバーサリーイヤーを飾る第3弾シングル。“ミレニアム”は、ゆっくりと世界を描く冒頭に始まり、徐々に音が弾け、サビで一気に爆発する疾走感に溢れた快作。歌われているのは、もうずっと、本当にずっと歌い紡いできたことだ。悠久の時を超えて宇宙の中に星は生まれ、いつかなくなる。同じように僕たちの命も生まれ、毎日細胞を作り替えながら、いつかは――だからこそ今この瞬間をどう生きるか。宇宙にフォーカスを当てることでくっきりと浮かび上がる切実な焦燥感、悲しみに寄り添い、圧倒的現実に立ち向かう勇気を彼らは鳴らしてきた。その唯一無二の黄金律はさらに輝きを増し、太陽という不動の視点が映す僕と君の物語、明日へ向かう光がここにはある。ただ、《さあ》のひと言、その咆哮だけで果てしない夜に襲われようが大丈夫だと思わせてくれる説得力が宿るのは、やはり20年積み上げてきた誇り高い重みゆえだと思う。現在の彼らが持つ肯定の抱擁力を、再びのさいたまスーパーアリーナで体感できるのが楽しみだ。（秋摩竜太郎）