’17版カート&コートニー

コートニー・バーネット&カート・ヴァイル『ロッタ・シー・ライス』

発売中

コートニー・バーネット&カート・ヴァイル ロッタ・シー・ライス
米豪でギター・ロックの松明を燃やすスラッカーなカリスマ(語義矛盾な形容ですが)ふたりによるご機嫌なコラボ。2014年に知り合いお互いのファンとして意気投合、以来楽曲のやりとりが続くうちにシングル企画からアルバムに発展……という有機的な成り立ちもうなずけるリラックスした作風で、シンプルなブルーズ/フォークをベースにした音楽性は00年代初期(ザ・ホワイト・ストライプスとアンタイ・フォーク)を彷彿とさせる。

ふたりの音楽的な反射神経や生来のセンスがモノをいう作りということもあり、作品後半にはレイドバックし過ぎでは?と苦笑してしまう曲も交じる。しかし両者の言葉とギターによる対話で堪能させる①②⑤(互いのカバーもあり)、カートのニール・ヤング愛が炸裂する③、コートニーの「不機嫌なロック女子」ボーカルが光る⑥⑧を始め双方のファンに聴き所はたっぷりだし、盤以上にライブの場で広がりを得そうな作りも含め、生き、呼吸しているミュージシャンのヴァイブが流れているのも良い。かの有名グランジ・カップルは悲劇に終わったけれど、こちらのふたりはハッピーな関係を築いてくれてます。(坂本麻里子)

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