ポップな開放感に満ちた3作目

バス『ロマプラズム』
発売中
バス ロマプラズム
LAのビートメイカーによる3作目。今春にはジオティック名義のリリースもあったが、バスとしては4年ぶりの作品になる。ジオティックのアルバムではダンサブルなテクノ〜アンビエント・スタイルが新鮮だったが、バスといえばやはり、ヒップホップ〜ベース音楽のエクスペリメンタルなビートと、チルウェイヴ/インディーR&B以降のサイケデリックなプロダクションが織りなすサウンドが真骨頂。ただし、破壊や死をモチーフとしたダークなイメージを帯びていた前作『オブシディアン』に対して、今作はよりポップでオープンに開かれた印象を与える。

リード曲の①に象徴的だが、適度に余白を含んだビートとプロダクションの按配、そのミニマルな抜け感が絶妙。結果としてウィーゼンフェルトのボーカルが前面に出て、かれのシンガーとしての魅力に焦点を当てた効果をもたらしている。ドリーミーな②、ストリングス・アレンジメントが光るエレクトロ・ディスコの⑧も素晴らしい。いわく「人生から最高の感情をくみ取っている。そんな感情を映し出したレコードを作りたかった」。その言葉の意味が真に迫って感じられる内容だ。(天井潤之介)
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