新感覚派流の成熟を聴かせる

ゴーゴー・ペンギン『ア・ハムドラム・スター』
発売中
ゴーゴー・ペンギン ア・ハムドラム・スター
生ピアノ、アップライト・ベース、ドラムスとアコースティックばかりなくせにそのリズムやループ感はエレクトロ、ハウス、ダブステップ等を背後に浮かび上がらせ何とも気持ちの良いトリオの通算4枚目、名門ブルーノートでのセカンドだが大看板に囚われることなく、気持ちよく音を広げていく。

前作『マン・メイド・オブジェクト』(16)に比べメロディアスな部分はより美しく、リズムが前面にくる曲では手数の多いドラムスがスピード感を打ち出したりと、メリハリがくっきりとつけられ一気に聴き進む。新感覚ジャズ派と括られるのもよくわかるがジャズというよりポーティスヘッド、マッシヴ・アタックあたりの遺伝子を含め雑多な音をのみ込んだクラブ・ミュージックとしての色合いが強く、とくに今作は各スタイルの成熟感も高まっている。また出自がマンチェということで、あの街の音楽的な歴史や背景も染み込んでいるように感じられ、さらに味わいは深い。(大鷹俊一)
公式SNSアカウントをフォローする

洋楽 人気記事

最新ブログ

フォローする