メロディック・チャンプの軌跡

シュガーカルト『REWIND2001-2008』
2009年02月18日発売
ALBUM
シュガーカルト REWIND2001-2008
03年の日本デビュー時から熱い支持を集めてきたシュガーカルトが、日本のファンへのスペシャル・プレゼントといえるベスト盤をリリース。これまでの3作の代表曲がこうして連打されると、いくらメロディック・チャンプの異名をとるとはいえ、「よくぞここまで」と感心してしまう。キャッチーでとことん盛り上げて、それでいて切ないメロディで泣き笑いさせる、とびきりのキラー・チューンが勢揃いしていて、未発表曲も2曲(“メモリー”のアコースティック・バージョンが泣ける!)、“CDのみ”版では新曲も聴ける。さらにDVDにはPV集などに加えて07年1月の東京公演も収録、この充実ぶりがファン思いの彼ららしい。

01年〜08年というとブッシュ政権の任期と重なるが、1stがアメリカでリリースされた01年当時、“スタック・イン・アメリカ”の「誰もが近所を爆破しようと話してる」との歌詞が不適切だと非難されたとティムが話していたのを思い出した。結成から数えると10年の歴史を持つこのバンドも、そこから時代が大きく変わろうとする今、本作を区切りにして次の時代に進もうとしているのだろう。(網田有紀子)
Sugarcult人気記事
  • 記事がありませんでした。