愛とロックンロール

SIX LOUNGE『THE BULB』
発売中
ALBUM
SIX LOUNGE THE BULB
燃えるような愛、ひねくれた愛、エロい愛、胸を締め付ける愛、傷ついてボロボロの愛、寂しい愛、悲しい愛。このアルバムは愛だらけだ。恋人に向けた愛だけじゃない。友や親、これまで過ごしてきた時間に対する愛も、ちゃんとここには刻まれている。これまでもSIX LOUNGEはたくさんのラブソングを爆音に乗せてぶっ放してきたが、今作で彼らが鳴らし歌う愛は、もっと根本的で生身で、それゆえ普遍的なものだ。どんな世界のどんな場所にも愛はあって、それはつまり生きていることと同義で、ということはロックンロールとは愛を歌うことにほかならない。そんなむちゃくちゃな三段論法にビートとリフとメロディで問答無用の説得力をもたらしていく、それが今のSIX LOUNGEなのだ(どう考えても風俗の歌にしか聴こえないやつもあったりするけどね)。要するに《聴こえるまで/刻め 鳴らせ 愛していた数だけ GOOD MORNING》(“23歳”)ということなのであり、《俺にはさ これだけさ/ねぇメルシー ねぇメルシー/本音はさ おやすみなんてまだ早い》ということなのである。(小川智宏)
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