エモーショナルなメロディと躍動するアンサンブル。情報過多で大衆が気分によって右往左往し、光と闇の濃淡が濃くなる一方の時代だからこそ、凄まじい集中力とスピード感で本質に向き合って生まれた、知性と野生の音楽。アートでありパンク。日々を憂い、悟りながら、煌めきを拾い上げるような常田大希(G・Vo)の生々しい歌詞も、今の空気が映し出されていて素晴らしい。海外のロックバンドもそうだが、本物しか残っていかない現在におけるロックバンドの闘い方として見事に正しいし、時代を切り拓くのはいつだってそういう批評的で革新的な音楽だ。(小松香里)
20年代の幕開けを飾る1枚
King Gnu『CEREMONY』
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ALBUM
エモーショナルなメロディと躍動するアンサンブル。情報過多で大衆が気分によって右往左往し、光と闇の濃淡が濃くなる一方の時代だからこそ、凄まじい集中力とスピード感で本質に向き合って生まれた、知性と野生の音楽。アートでありパンク。日々を憂い、悟りながら、煌めきを拾い上げるような常田大希(G・Vo)の生々しい歌詞も、今の空気が映し出されていて素晴らしい。海外のロックバンドもそうだが、本物しか残っていかない現在におけるロックバンドの闘い方として見事に正しいし、時代を切り拓くのはいつだってそういう批評的で革新的な音楽だ。(小松香里)