青春性とポップとクールの位置関係

ポルカドットスティングレイ『赤裸々』
発売中
EP
ポルカドットスティングレイ 赤裸々
3rdフルアルバム『何者』後初となる新作は、インディーズ盤『骨抜きE.P.』以来2作目のEP作品。エジマハルシのクリーントーンのカッティングを待ち受けるリスナーの鼓膜を痛快に裏切るように、冒頭からNetflix『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』エンディングテーマ“青い”の、4ピースオルタナのラフな熱量に満ちた音像が鮮やかに立ち昇る。《手のひら熱がそのまま/高鳴る思いが開き出している/知りたい、もっとこのまま/鼓動のリズムが止まらない》……内なる青春性に言葉もメロディも委ねたかのような“青い”が、クールでもポップでも割り切れないポルカドットスティングレイの「情熱の原風景」のように清冽に響いてくるのが印象的だ。

一転してアバンギャルドな心象風景を響かせる“トーキョーモーヴ”、eスポーツプロリーグ「RAGE Shadowverse Pro League 21-22」の公式テーマソング“ダイバー”など計4曲を収録。“化身”以来の神風動画との再タッグによる“トゲめくスピカ”タテヨコ動画バージョンも含め、時代の表舞台を闊歩するポルカの足取りの爽快さそのものの快盤。(高橋智樹)

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