アンコールで初披露された、11月2日のZepp Tokyoを観た時にも感じたのだが、出すのが早かったのではないか、この曲は。1月12日リリースのアルバムにもあえて入れない、くらいの選択をしてもよかったかもしれない。現在のマカロニえんぴつは、ブレイクへの道を猛スピードで駆け上がっている最中であって、このままもっともっと行って、もうこれ以上は無理かも、というタイミングで投下すべき、爆弾レベルの名曲なのではないか。逆に言うと、そんな、バンドの今後のイメージを決めかねないほどの曲だから、このタイミングで、タイアップもなしで、さらっと出したのかもしれない。
世のラブソングの定型やセオリーを覆しながら、他のどれよりもラブソングである歌詞。はっとりの持つ最強ポイントが3分39秒に詰め込まれたメロディ。ライブで聴いた時は、このバンドにしてはシンプルだと思ったが、音源でじっくり聴くと、やっぱりあちこち素敵に「どうかしてる」アレンジ。曲タイトルまで含めて、これ以上はないと思う。既にヒットしているが、この先も何度もヒットするだろう。(兵庫慎司)
10年に1曲レベルの最強のラブソング
マカロニえんぴつ『なんでもないよ、』
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