2021年9月に二代目主演/歌唱担当として詩羽が加入し、ふたたびJ-POPシーンを騒がせている
水曜日のカンパネラ。“エジソン”“卑弥呼”などお馴染みの歴史上の人物シリーズから、宮殿の名前を連呼する“バッキンガム”など、これぞ水カン!という摩訶不思議な世界観と新たな刺激に満ちた音楽を次々に発信。そして、対バンツアーや初ワンマンを経てリリースされるニューデジタルシングルが本作だ。ロマンチックな音像の“ティンカーベル”は、ティンカーベルをやり手実業家にたとえて《ティンカーベルに嫉妬すんのはよせ/ピーターパンもついてる/ティンカーベルに嫉妬すんのはよせ/フック船長もついてる》と毒っ気たっぷり。 “鍋奉行” は、アニメ『魔入りました!入間くん』第3シリーズのエンディング曲。音楽担当のケンモチヒデフミが「魔界のクッキングソング」と称している通り、フロウを彩るサンプリング音もアレンジもエフェクトも過剰でクセになる。芯の強い詩羽の声だからこそ、時代をナナメ少し上から斬るような痛快さと、あくまでもポップな甘さのバランスが絶妙。(後藤寛子)
『ROCKIN'ON JAPAN』12月号より