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2年ぶりの全国ワンマンライブツアー『火鳥』のテーマ曲。不死鳥として知られる「火の鳥」と「独り」をかけ、「ヒトリ」と表すセンスには脱帽だ。“救ってくれない”“超ピース”を通して孤独と向き合ってきたすりぃが、今度は絶望や痛みを抱きしめた日々を力に変えて、高く舞い上がる様を描きだした。先の2曲は生々しい歌詞をあえてダンサブルに昇華している印象もあったが、“火鳥”に関してはナマモノの感情をぶつけるド直球なロックナンバー。鬼気迫る声で《描いて描いて》と唱えるサビなんて、あまりにも愚直で思わず胸がギュッとなる。それだけ凄まじい気迫がありながら、《二人の夜に一人きりみたいな/虚しさを僕は愛している》と、赦しのように孤高を受け入れるのだ。すりぃにとってこの曲は、きっと限りなくノンフィクション。だからこそ、その嘘のなさに多くの人が共鳴する。おそらくあなたにもあるだろう。迷って悩んでなんとか越えてきた毎日が。孤独から逃げないすべてのヒトリを肯定するエールソングだ。(坂井彩花)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年2月号より)
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