93年のデビュー作から“シャイン”を大ヒットさせたコレクティヴ・ソウルが、通算8作目の新作を完成。01年のメジャー契約終了後に自らのレーベルを立ち上げ、その後の作品はインディ・リリースとなっていたため、日本盤が出るのは5作目の『ブレンダー』以来で実に9年ぶりとなる。個人的にも彼らの新作を聴くのは久々だったけれど、本当にいい意味で変わっていなくて、その変わらなさが逆に新鮮に感じられたくらいだ。デビューした当時から他のポスト・グランジ・バンドとは一風変わったサウンドで、ゴリゴリしたギターがあるのにヘヴィになりすぎず、爽やかさすら感じさせるボーカルで風通しのよいサウンドを響かせていた彼らは、16年のキャリアで19曲のヒット・シングルを生むバンドになっていた。昨年は映画『トワイライト』のサントラに曲を提供したり、今年はすでに全米ツアーをスタートさせていて、新たなオーディエンス獲得への意欲、そして今作が二度目のセルフタイトル作(通称は“ラビット”)であることからも彼らの強い決意が伝わってくる。こういうバンドが精力的に活動を続けているのは頼もしい。(網田有紀子)