今年2月、「DO10!! 攻約宣言!」と題し2010~2011年夏に至る怒涛の活動プランを打ち出したmonobright。その中核となるのが、3作目となる今作だ。1stが『monobright one』、2ndが『two』と続いたが今回は『ADVENTURE』。タイトルからも意気込みが伝わる。期待値が高いその名の通り、やりたい放題である。冒険とは到達地点でなく、その過程である試行錯誤や、荒唐無稽な試みこそが醍醐味。彼らも、一体ここはどこか、これは何なのか、森をかき分けるようにして作ったことが、感じられる。思春期の悲しくも愛おしい性を、エキセントリックなパワーでぶちまけていた歌には、思慮の波が押し寄せて、心の奥底のダークサイドも露にした。この感覚は何なのか、確かめるようにサウンドはループし、時にデタラメにノイジーなパンクを奏で、アンビエントな音やダブ・サウンドに酔いながら、何者かを見つけようとしている。あの手この手を尽くすこの手法が、彼らの音楽地図を広げ、カオスにし、かつ面白くしている。リスナーは謎解きにも似た快感を味わえる新しいポップ・ワールドになっている。(吉羽さおり)