世界の終わり、2011年最初のリリースにして初のDVD作品は、昨年12月に行われた渋谷CCレモンホールでのライブである。わずか1年で急激な成長と状況の変化を経験した彼らのひとつの到達点を刻んだ、記念すべき作品である。CCレモンホールはバンドのスケールからすると決して大きすぎる場所ではないが、かといってライブハウスのような親密さはない。しかしセカオワはそんなことを気にも留めない。1曲目“ファンタジー”からアンコール“インスタントラジオ”まで、CCレモンホールの広さを感じさせない、圧倒的な「近さ」を感じさせるパフォーマンス。映像や特殊効果などヴィジュアル面での演出も凝っているが、深瀬の声はそんなものを飛び越えてダイレクトに届く(COUNTDOWN JAPANでもそうだった)。とはいえ、曲数は9曲(つまりこれまでにリリースした楽曲すべて)、時間にして70分ほどと、ショウとしてはコンパクト。実際問題曲がないのでしょうがないのだが、もっともっと、彼らの世界を観たくなってくる。秋の武道館では、どんなスケールで魅せてくれるのだろう。(小川智宏)