【10リスト】SEKAI NO OWARI、一生聴き続けられる名曲10はこれだ!

【10リスト】SEKAI NO OWARI、一生聴き続けられる名曲10はこれだ!
Fukase(Vo・G)、Nakajin(G)、Saori(Piano)、DJ LOVE(DJ)による4人組、SEKAI NO OWARI。手作りのライブハウス・club EARTHを作るところから始まった彼らの物語は、2010年にデビューして以降、急激に加速。老若男女に愛される楽曲で多くの人々を魅了し、今や国内最大規模のアリーナやスタジアムでのツアーを行うまでになった。さらに表現の幅と活動の領域を広げながら、彼らはEnd Of The World名義で海外でも活動するなど新たな挑戦をし続けている。そこで今回の記事では、セカオワの代表曲を10曲ピックアップ、これらを通して、彼らの歩みをおさらいしていきたい。(蜂須賀ちなみ)


①幻の命

ピアノのフレーズから始まる繊細なサウンド。温かくも冷たくも感じられる歌声。命が終わった瞬間を思わせる歌詞。真っ白な衣装に身を包んだメンバーの姿。しかもそのうちの一人はピエロ――。彼らはシーンに登場するや否や、いったい何者だろうか?という衝撃を多くの人に与えてみせた。この曲が収録されている『EARTH』というアルバムは今でも色褪せない名盤なので、当時のセカオワを知らない人はぜひ聴いてみてほしい。サウンド自体は現在と大幅に異なっているが、世界の光と闇をつぶさに見つめる姿勢はずっと貫かれ続けてきたものである。

②天使と悪魔

インディーズ1stシングル『天使と悪魔/ファンタジー』に収録。マジョリティに支持されるやり方こそが是なのだとされる世の中の風潮や、善と悪の境目を疑い、この争いは本当に意義があるのだろうかと問いかける彼らのやり方は、この頃から既に確立されていたのだということがよくわかる。≪否定を否定するという僕の最大の矛盾は/僕の言葉 全てデタラメだってことになんのかな?≫と葛藤しながら、それでもセカオワは歌い続けるのだ。

③スターライトパレード

2011年にメジャーデビューしたセカオワ。破竹の勢いで同年11月には日本武道館ワンマンを行い(しかもソールドアウト)、その翌日には2ndシングルをリリース。その表題曲が“スターライトパレード”だ。セカオワはDJ LOVE以外の3人が作詞作曲をするのだが、この曲ではNakajinのメロディセンスが光っている。やや難解な進み方をするAメロにある独特の浮遊感はFukaseの歌声の良いところを引き立てているし、サビはとにかくキャッチー。ピアノやストリングスの音色も相まって、一気に星空の下へ導かれるような感じがある。

④Love the warz

メジャー1stアルバム『ENTERTAINMENT』に収録。「正義」に基づき「悪」を排除した結果、そこには何が残るのか。また、そうして生まれた新しい世界は、はたして本当に私たちが望んでいた世界なのか。そういうことが歌われている。膨大な量の言葉を歌うため、この曲ではFukaseが初めてラップに挑戦しており、その言葉を引き立てるように伴奏はリフ主体となっている。“Death Disco”、“ANTI-HERO”、“Re:set”をはじめとしたダークな雰囲気を持つ曲の原点にあたる存在といえるだろう。

⑤RPG

『ENTERTAINMENT』の次にリリースされた、メジャー4thシングルの表題曲。マーチングバンドによる躍動的かつ壮大なサウンドが、未知の世界に次々と訪れるロールプレイングゲームの世界観を体現している。『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』の主題歌でもあるため、全体的に言葉遣いが平易だが、歌詞の基になっているのは、FukaseとSaoriが大ゲンカをした経験とのこと。それを踏まえると、繰り返される≪怖いものなんてない 僕らはもう一人じゃない≫というフレーズは、メンバー同士の関係性について歌っているように聞こえてグッとくる。

⑥炎と森のカーニバル

≪YOKOHAMAにある遊園地の「コスモパニック」の非常口が/このパーティーのエントランス≫という歌い出しからワクワクさせられる、2014年発売のメジャー6thシングル表題曲。華やかな管楽器の音色は、前年秋に開催された初のセルフプロデュース野外ワンマン「炎と森のカーニバル」に参加した、東京都立葛飾総合高等学校・吹奏楽部によるもの。カップリングの“ピエロ”も含め、このシングルでは、花火の音や象の鳴き声、Fukaseの心臓の鼓動などが取り入れられている。セカオワにはその他にも楽器以外の音色を使用した曲が多数あるため、それらを探してみるのも面白いかもしれない。

⑦Dragon Night
※英語版

オランダのEDMプロデューサー/DJのニッキー・ロメロをサウンドプロデューサーに迎えて制作された曲。彼らはこの時期から既に世界進出への野望を語っていたが、その気概は大胆なサウンドメイクからも読み取ることができている。2014年末の『第65回NHK紅白歌合戦』初出場時に披露されたこの曲は、モッズコートを着てトランシーバーを持ちながら歌うFukaseの姿も印象的で、一時モノマネ・オマージュをする人が多数発生する状況に。また、リスナーの空耳を発端にした「ドラゲナイ」というワードも流行し、最終的には「『現代用語の基礎知識』選 2015ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされるまでになった。

⑧ANTI-HERO

メジャー2ndアルバム『Tree』までとのギャップに、当時驚いた人も多かったのでは。ゴリラズカサビアンのサウンドプロデュースを手掛けたダン・ジ・オートメイターが参加した“ANTI-HERO”では、ヒップホップのビートが取り入れられており、やはり海外シーンの傾向が色濃く反映されている。ドラムとベースがいない、その代わりにDJがいる、という編成上の特性を活かし、これまでユニークなアプローチを行ってきた彼らだが、この時期からリズムとグルーヴを前面に出した曲が見受けられるようになった。なお、この曲は全編英詞。トレーニングによってネイティブに近い発音を獲得したFukaseのボーカルにも注目だ。

⑨サザンカ

「平昌オリンピック・パラリンピック」のNHK放送テーマソングとして書き下ろされた曲。メンバーはこの曲について「夢を追いかける人、その側で見守り続ける人たちの物語を歌に出来たらと思い、今回の楽曲を制作させて頂きました(後略)」とコメント。そのメッセージをダイレクトに伝えるため、アレンジャーに小林武史を迎え、歌心溢れるバラードに仕上げた。未開の道を歩んできたがゆえに賛否両論を巻き起こしてきた、それでも自分たちのやり方に正直であり続けた彼らだからこそ、≪いつだって物語の主人公は笑われる方だ/人を笑う方じゃない≫という励まし方ができる。

⑩LOVE SONG

2019年2月に同時リリースされたアルバム『Eye』、『Lip』のうち、『Eye』に収録。全体的にクールな仕上がりとなっているが、ストリングスのリフからは異国情緒を感じる。この曲には「Fukaseが夜中衝動に駆られて書いた歌詞を後日書き直そうとしたが、メンバーが初稿の歌詞を採用した」、「Fukaseはその歌詞を説教臭いのでは?と心配していたが、それに対しメンバーが『説教じゃないよ、愛情を感じるよ』と返した」という経緯があったそう。世界の真実から目を逸らさず、そのうえで下の世代へ語り掛けるような歌詞には、結成当初から変わらないメッセージと、歳を重ねたことによるメンバーの内面的な変化、その両方が表れている。
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