【10リスト】LiSA、一生聴き続けられる名曲10はこれだ!

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表現力・瞬発力・筋力を兼ね備えたエネルギッシュなボーカル。ステージに立つ者としての圧倒的な華やかさ。時には失敗しながらも、ファンを想って果敢に挑戦を繰り返すひたむきな姿勢。強いこだわりを感じさせるライブ演出・パフォーマンス――。人気アニメの主題歌を多数歌い、国内外問わず多数の人々に愛されながらも、アニソンシーンに留まらず、ロックシンガーとして確固たる存在感を示してきたLiSA。この記事では10の代表曲を元にその歩みを辿っていきたい。
なお、LiSA自身も優れたソングライターではあるが、デビューから今日に至るまで、名だたるクリエイターがLiSAの楽曲を制作し、LiSAの物語を彩ってきた。ここでは、各曲の特色およびLiSA自身の物語に触れるのみに留めるが、興味がある人はぜひ、作家陣やレコーディングミュージシャンにも注目してみてほしい。(蜂須賀ちなみ)


①Believe in myself

デビュー作『Letters to U』の1曲目。あどけなさの残るアコースティックギターの弾き語りから始まるこの曲は、LiSA自身が作詞作曲を行っている。《いつか この曲聴いた 誰かが/今を 愛せたらいい》とまっすぐな願いが綴られていて、初めてのCDの一番最初に、自分自身の等身大の想いを知ってほしいという彼女なりの誠意を読み取ることができる。なお、約7年後にリリースされた『LiSA BEST -Way-』にはこの曲の続編にあたる“Believe in ourselves”が収録されているため、そちらも併せて聴いてみてほしい。「私自身」を奮い立たせるために歌い始めた彼女は、やがて大切な人が増えていくにしたがい、「私たち自身」を信じる戦い方にLiSAの道を見出していった。

②oath sign

1stシングル表題曲にしてTVアニメ『Fate/Zero』のOPテーマ。LiSAとして初めて歌ったアニメ主題歌で、2017年の“ASH”リリースの際は、この曲以来約6年ぶりに『Fate』シリーズの主題歌を務めたことでも話題になった。“oath sign”は、流麗でありながらも、目まぐるしくも感じられるストリングスの音色が印象的なアッパーチューン。リリース時にLiSAは「今居る場所も、自分で選ぶ道も、信じる誰かも、何も間違ってない」というメッセージを込めて歌った、とコメントしている。

③ROCK-mode

1stフルアルバム『LOVER"S"MiLE』収録曲。元々「ライブでみんなと作る曲が欲しい」という経緯から制作された曲らしく、《キック、スネア、ハイハットからのベースのリズム ride on! ride on!/ギター、ピアノ、最後にアタシが 心を乱れ撃ち》という歌詞に合わせてバンドの演奏が激化する箇所など、生で聴くとさらにテンションが上がるポイントが満載。また、「愛と思いやりを大切に」をはじめとした、LiSAが欠かさずオーディエンスに伝えてきたことも歌詞の中に入っている。後にライブ定番曲となったこの曲は、2018年の『LiSA BEST -Way-』で“ROCK-mode'18”として再録されている。イントロでは実際のライブでの歓声が使用されていたり、サビの《たりらたりら》が観客に託すパートに変化していたり、間奏の雰囲気がガラッと変わっていたり……と間6年での曲の進化を反映させたアレンジとなっている。

④crossing field

TVアニメ『ソードアート・オンライン』のOPテーマ。この曲を機にLiSAは『SAO』関連の曲を多数歌っているため、「LiSAといえば『SAO』」というイメージを抱いている人も多いのでは。歌詞は『SAO』の世界観を色濃く落とし込んだものだが、“Believe in myself”のような、LiSAがLiSA自身のことを書いた曲と通ずる部分も多い。シンガーがアニメ作品と一体となり、表現者としての新たな扉を開き、「自分ひとりでは手に入れられなかった力」を掴んでいく。その姿はさながらバトルヒロインのようで、音楽をフィールドにした「もうひとつの物語」が聴き手の胸を熱くさせるのだろう。海外からの人気も高い曲で、2014年のシングル『シルシ』には英語バージョンが収録されている。

⑤Rising Hope

2014年1月、初の日本武道館ワンマンを開催したLiSA。しかしその日は体調不良により満足のいくステージができず、ファンとともにそれぞれの曲を歌うことにより、ライブを完走した。“Rising Hope”はそんな出来事の直後に生まれた曲。ステージ上で弱みを見せないことを美徳としてきた彼女は、この辺りの時期から、泥臭くとも、生身で勝負する姿すらも観客に見せる方向性へと魅せ方が変わっていった。そういった「弱さを認めたうえでの強さ」は《泣きそうでも悔しくても止まっていられない》といった言葉選びや、叫ぶようなバンドサウンドの中にいてもなおブレない、意志を持った歌声に表れている。

⑥シルシ

2度目の日本武道館ワンマンを翌月に控えた、2014年12月にリリースされたバラード。《じっと見つめた キミの瞳に映ったボクが生きたシルシ》というフレーズは、LiSAと観客が対面するライブでの構図を彷彿させるようで――そして聴き手の中に生きる「LiSA」に歌う意味、生きる意味を見出す彼女の想いが表れているようで感動的だ。この頃には既にアニソンシーンで確かな存在感を示していたLiSAだが、この辺りの時期からCOUNTDOWN JAPAN、ROCK IN JAPAN FESTIVALといったフェスにも積極的に出演。リリースの約1年後、この曲がクライマックスで演奏された2015年12月の幕張メッセワンマンで、「以前は『好きなみんなと遊べればいい』と思っていたが、今は『自分の音楽が誰かのためになれるのなら頑張りたい』と思っている」という話をしていたことが思い出される。

⑦Catch the Moment

2016年11月の横浜アリーナ2デイズで新曲として披露され、翌年2月にシングル表題曲としてリリース。『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の主題歌。《命のリミット》、《心臓がカウントしてる》、《あと何回キミと笑えるの?》といった終わりをイメージさせるワードと、《次の朝日が顔だしてる》、《終わらない願い》、《集めた一秒を 永遠にして行けるかな》といった始まりおよび永遠をイメージさせるワード。そして《変わっていく未来に怯えてしまうけど》という不安を表すフレーズや、《「臆病」 でも開けちゃうんだよ 信じたいから》という希望を表すフレーズ。相反する表現を用いながら、一瞬一瞬を掴み取っていきたいという願いを訴えかける歌詞が秀逸であり、素直さも感じられる。バンドサウンドを強く打ち出したアッパーチューンだが、イントロのギターのフレーズ、澄み切ったピアノの音色、コード進行などがどこか切なげな響きを演出している。

⑧ADAMAS

2018年12月にリリースされた両A面シングル『赤い罠(who loves it?) / ADAMAS』に収録。曲名の“ADAMAS”とはダイヤモンドの語源にあたるギリシャ語で、「征服されない」、「屈しない」の意とのこと。重心の低いバンドサウンドに荘厳なストリングス、観衆によるシンガロングを重ね合わせたミクスチャーロックに仕上がっている。“赤い罠(who loves it?)”含め、このシングルにはものすごい情報量とエネルギーが漲っているが、当時の彼女は「120キロで走るLiSAをいつまでも続けられないのはわかってたけど、それができなくなった時に、人が愛してくれなくなると思ってた」とのこと。決死の覚悟を都度重ねていた季節を経て「80キロで長く走る」というモードに切り替えていくにつれて、LiSAの歌は変化を迎える。

⑨紅蓮華

TVアニメ『鬼滅の刃』OPテーマ。歌詞はLiSA自身が書いていて、OP映像では「何度でも立ち上がれ」という歌詞だったフレーズは、リリースにあたり《ありがとう 悲しみよ》に変更されている。サビは他にも《世界に打ちのめされて負ける意味を知った》というフレーズが印象的だが、「悲しみ」や「負ける」という言葉を今歌いたいと思ったのは、無敵ではない自分と改めて向き合おうと思ったからであろう。バンドサウンドを基調としたアッパーチューンの場合、これまではバンドに負けまいと鋭く声を張っているパターンが多かったが、この曲のボーカルは物悲しさ、憂いをも感じさせる表情豊かなものになっている。そんな変化からもLiSAが新たな局面を迎えたことを読み取れる。

⑩unlasting

TVアニメ『ソードアート・オンラインアリシゼーション War of Underworld』のEDテーマ。LiSAが『SAO』とタッグを組むのはこの曲でなんと7度目だ。これまでの曲とは異なる質感のあるバラード。思わず息を潜めてしまうほど非常に静かなイントロも、打ち込みと二胡の組み合わせが特徴的なサビのサウンドも新鮮だ。『SAO』の物語に寄り添い、別れを描いたという歌詞に合わせ、ボーカルも儚い仕上がりに。地声で出せる音域をあえてファルセットにするなど、テクニック面における工夫も見られる。LiSAというアーティストは、強さと弱さの間で揺れ、結果的にちょっぴり強がってしまう節がある。しかしこの曲では、そういう彼女の心の中の最もやわらかい場所が歌になっていて、聴いていると胸がギュッとなる。
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