毛並みの良さは音に出る?

サンダーキャット『ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・アポカリプス』
サンダーキャット ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・アポカリプス
モータウン全盛期の売れっ子ドラマーを父に持ち、現役屈指の辣腕ジャズ・ドラマーを兄に持つ。そして自らはスイサイダル・テンデンシーズのメンバーで、スヌープ・ドッグやエリック・ベネイなどとも共演経歴がある気鋭のベーシストの初ソロ。今年のソナーでフライング・ロータスのバックをつとめた。本作はそのフライング・ロータスがプロデュースをつとめ、エリカ・バドゥやオースティン・ぺラルタ、ドリアン・コンセプトなどがゲスト参加している。
 
……と、やたら多い肩書きやら豪華なゲストやらに惑わされてしまうが、意外なぐらい聴きやすく、堅実な作品。作品の基本は70年代フュージョンにも通じる軽いタッチのジャズ・ファンク/ソウル。サンダーキャットのプレイも、これみよがしなテクニックひけらかしにならず、全体のサウンド・コンセプトの中で自然に呼吸している。そのコンセプトはフライング・ロータスほどぶっ飛んだものではなく、スクエアプッシャーのように狂気じみてもいない。良い意味でイージー・リスニングとしても聴けるし、聴き込めば、いろいろ仕掛けもあるといった、バランスのとれた良作だ。(小野島大)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on