漆黒のダンスロック

VOLA&THE ORIENTAL MACHINE『Halan’na-ca Darkside』
VOLA&THE ORIENTAL MACHINE Halan’na-ca Darkside - Halan’na-ca DarksideHalan’na-ca Darkside
ダンスフロアの「快楽」や「享楽」をロック的な文脈から体現する陽性なバンドは決して少なくないが、そのダンスフロアに集まる人間達の「闇」に深く切り込んだバンドというのは、驚くほど少ない。そういった点からも、今回のVOLAの再始動はとても意義深い。もちろん彼らの音楽は、踊れるロックであるし、開放的、そして肉体的なビートを追求したロックでもある。ただ、どうしても問いかけなければ気がすまないのである。つまり、なぜお前たちはここに踊りにくるのか、そしてなぜお前たちはお前たちであるのか、ということを。復活第1作目となるミニ・アルバム、その名も『Halan’na-ca Darkside』。収録全9曲中、1stトラックからラストまで曲間が1秒もあいていないのは、このバンドの強みである「ライブ感」を音源からも体感して欲しいとの配慮から。不穏さを煽るような冒頭のSEから一転、「ワン、ツー」という掛け声とともに、アヒトが奏でる超攻撃モードのギター・リフと中畑が叩き出す濃密なリズムが絡み合った瞬間、「東洋の怪魚」は、新たな泳ぎを開始するのである。(洪弘基)
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