劇場版アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の主題歌となる新曲で、つまりTV版『あの花』のオープニング・テーマだった“青い栞”に引き続きガリレオがテーマ曲を担当することになる。ダンス性の強いエレクトロニック・ポップの手応えからまたひとつ殻を打ち破り、丹念なソング・ライティングとアレンジによって思春期の痛みと憂鬱、そしてときめきを解き放つナンバーだ。尾崎雄貴の詩情と手を取り合ったサウンド構築が素晴らしい。カリフォルニアの気鋭バンド、POP ETC（ポップ・エトセトラ）のクリスをプロデューサーに招き、来る3作目のアルバムも一緒に製作しているということで、新作モードを占う内容のシングルにもなっている。古今東西のポップ・ミュージックにアンテナを張り巡らせたガリレオらしい展開だ。
なお、それぞれ別のジャケット・アートワークが用意された期間限定盤と通常盤とでは、収録曲も異なるのでご注意を。限定盤は“青い栞”も収めた『あの花』カスタムで、通常盤はライヴでも披露された新曲2曲を収めている。この作り分けは気が利いていて面白い。（小池宏和）