キラキラとした明るい雰囲気のサウンドを溢れ返らせている“イチ、ニッ、サンでジャンプ”。金廣真悟(Vo・G)のソングライティングの切れ味が半端ではない。曲が展開するにしたがって「1・2・3・4……」と、少しずつ数字をカウントする仕掛けが施されている歌詞にもビックリ! 例えば《七転八倒で終われないや/鉢巻締め直したら/窮屈な毎日を/飛び越えるんだ》という一節の中には、「7=七・8=鉢・9=窮・10=飛」という数字が隠されているが、このような感じの言葉遊びが全篇で展開する。そして、《イチ、ニッ、サンでジャンプ》というサビのキメに到達した時の爽快感は、とにかく絶大だ。既にライヴでも披露し始めているらしいが、各会場で観客達は一緒に数字を叫びながらジャンプしているのではないだろうか? この曲のプロデュースを手掛けたのは寺岡呼人。外部プロデューサーを招くのは、彼らにとって初の試みだという。グッドモーニングアメリカがさらに進化を遂げようとしている意欲が、そんな点からも伝わってくる。2014年の第一歩となる曲だが、最高の起爆剤になると思う。(田中大)