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昔のイメージや思い出をなぞるのではなく、アラフィフのおじさんになった自分たちをあけっぴろげにしつつ、楽曲自体は完璧にアップデートさせ、なおかつ「わあ、やっぱり5人揃うと最高だな!」というシンプルな気持ち良さを感じさせてくれる。つまりはパーフェクトな形で(1年限定とは言え)戻ってきたRIP SLYMEのベストアルバム『GREATEST FIVE』には、“楽園ベイベー”をはじめとする代表曲――日本の音楽史上初めて、ヒップホップを誰もが楽しめるポップミュージックへと結びつけた――はもちろん、再集結後にリリースされた“どON”“Wacha Wacha”、さらに3人体制時代の楽曲も新たなバージョンで収録され、いろんなことがありすぎた四半世紀をバッチリ追体験できるアイテムに仕上がっている。特筆すべきは新曲“結果論”と“Chill Town”。穏やかで切なくて楽しいトラックの中で描かれるこの先の5人の姿や「もうちょい一緒に楽しみましょうよ」と呼びかけるようなリリックに涙腺が緩んでしまってやばい。(森朋之)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年8月号より)
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