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「やった、会場大きくなった」で終わるんやなくて、持ち帰って、お客さんとともに今を生きていこうっていう大きなテーマを考えるようになってきた
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――人との別れっていうのを書いてる曲も多いなあと。アルバムの終盤の”Hey yo…”から”また逢える日まで”という流れは特にそうで。
松本 そうですね。歌詞と向き合った時に思い出すのはそういうことが多くて。俺と光真は4歳から一緒で、地元の熊本の天草っていうとこでいろんな人を見てきましたし、いろんな別れも経験したので、そういうとこから来てるのかなと。別に歌詞に書いたからそれを忘れるとか薄れるっていうわけでもないんですけど、書くことで自分の中で整理はしてると思うんですよね。それでも前に進まんといかんっていうのから来てるんだと思います。
西田 まわりが経験してないことを経験しとるような気はします。家庭環境やったり、地元が田舎すぎたり。高校の全校生徒が56人とかで、もう今その高校ないんですけど。小学校もないんです。そういう経験じゃないですかね。
――でも”エル”とかすごい前向きで。今まさに起きてる「君」とのふれあいが書かれてて。これまでこういう曲ってなかったなって思ったんですね。
松本 そうですね。なかったっす。
――これが書けたのは大きいんじゃないかなと。
松本 大きいですね。これも恋愛の歌って思う人もいて。聴き手が恋愛してたりすればそういうふうに聴こえると思うんですけど、聴き手でいろいろ変わるんだろうなっていう。俺の中ではテーマあるんですけど、でもすごいいい歌ですね。
――今の「君」とのふれあいを書きつつ、《明日は晴れるかな/晴れたらいいのにな》って。以前の”雨あがり”って曲はすごく苦しかった過去がつきまとってて、でも「晴れたらいいな」って歌ってるんですけど、”エル”はその過去が自分の一部になっていて少し吹っ切れて、その上で晴れるかなって歌っているっていう今ヴァージョンという感じがする。”ここから”から始まる『Are You Coming?』っていうアルバムの曲だなあっていう感じがすごいするんですね。
松本 そうですね。自分の中で何かあるんだと思います。でも昔のことは吹っ切れてもないですよ。やっぱいろんなタイミングで思い出しますし。今でも歌詞作る時に思い出すのは九州の田舎の景色やったりが多いので、そういうのは残ってるんだとは思います。それでもそれを連れてでも一緒に、前に進まないとどうしようもない時もあるので。僕が育った町でも俺よりすごい経験してる人たちいっぱいいて、ほんとに辛い人は「辛い」って言えないとこにいると思うので、そういう人たちを見てるとまだまだ俺の経験値なんか浅いなっていう。だからまだ、上から目線では曲は書けないってのがすごく強いです。今のこの時代、せっかく歌わせてもらってるんだから、同じ目線で、近い温度で歌っていきたいんです。
――ほんとにそういうものになってると思います。聴いてもらいたいからこそ、聴き手と同じ目線で、一緒に進んでいきたいっていう。
松本 そうですね。やっぱ音楽もそういうのが好きなんですよ。なんかわからんけどグッとくるっていう、そのグッとはそういう内側のものやと思うんですよね。言葉にできない、目に見えないもんやと思うので。それがほんとの音楽のあり方かなっていう。ほんとに純粋に向き合って素直に、単純なことでもいいんですけど、それを歌っていけたらなと。
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音楽がなかったら死んでるんじゃないですかね。音楽を通じて自分の思いを言えて、みんなといろんな感情を一緒に消化できて。それがすごいありがたい
![](/contents/feat/wanima_201511/img/hr_b.png)
――今ファンがどんどん増えてきて、いろいろもらうことも多いと思うんですけど。
松本 やっぱ裏切りたくないっていうのがすごいあって。一緒に成長できたらなって。ライヴ会場がすごい大きくなってきてるんですけど、そこで「やった、会場大きくなった」で終わるんやなくて、何を伝えられるかっていうとこまで。で、お客さんとまたそれをライヴ終わって持ち帰って、ともに今を生きていこうっていう大きなテーマを、最近は考えるようになってきたっすね。
――WANIMAのライヴってほんとに笑顔だなあと思うわけです。ステージ上のみなさんも、お客さんも。与えて与えられて、みたいな今の状況が、今作のこの前向きさとか強い希望に出てるところもあるんじゃないですか?
松本 お客さんとの関係性は他のバンドと違う気がしますね。やりたいことがやっとやれてる時期なので。音楽が好きで良かったなってほんと思います。
――音楽がなかったらどうなってたと思います?
松本 たぶん死んでるんじゃないですかね。音楽を通じてこうやって自分の思いをいろいろ言えて、思いは違うんですけどみんなといろんなタイミングでいろんな感情を一緒に消化できて、それがすごいありがたいです。
――だから、ただ「メロディいいよね」「歌いいよね」じゃなくて、やっぱり説得力がすごいあるんですよね。だからお客さんにあれだけ伝わってるんだと思います。
松本 そうです。プラス、おちゃめでエロいっていう。
藤原 はははは!
――最高じゃないですか(笑)。
松本 ほんとですよ。もうちょっと神様も俺をイケメンにしてくれたら。
――いや、大丈夫ですよ(笑)。
松本 いやー、もうちょっとですねー、やっぱり寝起きとか見れないですもん。今日とかも目腫れて、藤くんとかも顔パンパンですからね。
藤原 それいつでもそうなんで。
松本 針刺したらうんことか出てきそうやもん。今日パンパンよね。
西田 うん、まあいつもっちゃいつも。
藤原 それはそれで悲しいわ。
――(笑)大丈夫ですよ。
西田 ははははは!
藤原 でもまだまだです、ほんと。
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ミュージックビデオ
リリース情報
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1st FULL ALBUM
『Are You Coming?』
Release: 2015.11.04 / Code: PZCA-76
Price: 2,300yen(without tax)
- ここから
- 夏の面影
- いつもの流れ
- Japanese Pride
- SLOW
- TRACE
- 1CHANCE
- リベンジ
- いいから
- Hey yo…
- エル
- THANX
- また逢える日まで
ライヴ情報
“Are You Coming? TOUR”
- 11/21(土) 渋谷 TSUTAYA O-WEST
- 11/26(木) 神戸 太陽と虎
- 11/27(金) 京都 MUSE
- 11/29(日) 岡山 YEBISU YA PRO
- 12/02(水) 高崎 club FLEEZ
- 12/03(木) 郡山 HIP SHOT
- 12/05(土) 弘前 Mag-Net
- 12/06(日) 秋田 Club SWINDLE
- 12/08(火) 盛岡 Club Change WAVE
- 12/09(水) 仙台 CLUB JUNK BOX
- 12/10(木) 新潟 LOTS
- 12/12(土) 富山 SOUL POWER
- 12/13(日) 福井 CHOP
- 12/15(火) 横浜 F.A.D YOKOHAMA
- 01/15(金) 浜松 窓枠
- 01/16(土) 静岡 UMBER
- 01/29(金) 長野 LIVE HOUSE J
- 01/31(日) 金沢 EIGHTHALL
- 02/04(木) 山口・周南 RISING HALL
- 02/05(金) 広島 CLUB QUATTRO
- 02/07(日) 大阪 Namba Hatch
- 02/09(火) 福岡 DRUM Be-1
- 02/11(木) 鹿児島 Caparvo Hall
- 02/12(金) 宮崎 SR BOX
- 02/14(日) 熊本 DRUM B.9 V1
- 02/16(火) 長崎 DRUM Be-7
- 02/17(水) 大分 DRUM Be-0
- 02/19(金) 松山 WstudioRED
- 02/21(日) 名古屋 DIAMOND HALL
- Final 02/27(土) 東京 Zepp DiverCity
提供:ピザ・オブ・デス・レコーズ
企画・制作:RO69編集部