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    WANIMA、ニューシングル『Gotta Go!!』に込めた新たな意志を明かす!

    wanima

    昨年から始まった『JUICE UP!!』ツアーのファイナルとして、さいたまスーパーアリーナでバンド史上初のワンマンライブを大成功させたWANIMA。デビューから2年半、まさに怒涛の勢いで最前線を走ってきた3人を衝き動かすのは、「もっともっと多くの人に届けたい」というシンプルな想い。そして、そのために数々のタイアップ、CM出演、TV出演と貪欲に挑戦を続けてきた彼らが、新天地ワーナーミュージック・ジャパンのレーベル『unBORDE』とタッグを組み、ニューシングル『Gotta Go!!』をリリースする。さらに骨太に、明確に「届ける」ための作品を作り上げたWANIMAに、さいたまスーパーアリーナの成功で得た自信と実感、ブレない意志を改めて訊いた。

    インタヴュー=山崎洋一郎 撮影=YAMA 山添雄彦(mili)

    ただ30分のライブでも声枯らしてたバンドが、「全員に届けたい」って全力で歌って、2時間半持つのか?って(KENTA)

    ――まずはさいたまスーパーアリーナについて訊かせてもらえればと思いますが。すごいと思ったのが、普通さいたまスーパーアリーナって、いきなりやんないんですよ。だんだん大きなライブハウスになって、「やった、武道館だ!」、で、ホールとかやって、そして「さいたまスーパーアリーナ! 俺たちはここまで来ました!」ってなるんだけど。普通にツアーファイナルっつってさいたまスーパーアリーナで、しかもそれに似合うWANIMAになってるっていうのが、観るほうとしては不思議で。

    KENTA(Vo・B)「ね、山崎さん最初っから観てくれてるから」

    ――そう。俺は国民的バンドになれるぐらいのポテンシャルはあると思ってたけど、やっぱりライブハウスでやってる時はライブハウスがジャストだなって思えるバンドだったし。でもいざ蓋を開けてみたらさいたまスーパーアリーナバンドになってるっていう。どういうことなんでしょう?

    KENTA「どういうことっすかねえ?」

    FUJI(Dr・Cho)「(笑)」

    KENTA「でもやっぱ、さいたまスーパーアリーナを決めて、そういう覚悟とか責任がそうさせたんだと思います。で、やっぱり場所が目標じゃなくて、そこに来た人にもっとたくさんの歌を届けたいっていうのがあるので、そうなっていったのかもしれないですね。3人で話す機会も増えましたし。チームの人数も増えていきまして、僕たちはこういう温度でやるのでっていうのを伝えて、照明さん、PAさんとかと、チームで動けたのが良かったなと思いました」

    ――本人も死ぬほど練習したでしょ。

    KENTA「結構練習したっす。あれ、ライブは2時間半ぐらい?」

    FUJI「そうですね。初のロングで」

    ――初のロングがさいたまスーパーアリーナかよ。すげえな。

    KENTA「まず、あんな歌えるか?っていう。ただ30分のライブでも声枯らしてたバンドが、『全員に届けたい』ってガーッて叫んで、全力で歌って、2時間半持つのか?っていうのがあったっすね」

    ――初めてだもんね。

    KENTA「いろいろ挑戦はしたっすね。細かいとこで言うたら、イヤモニをするとか……。あと、3人の意識を、1曲1曲こういう気持ちでって温度は合わせたと思います」

    ――細かいこといっぱいあったと思うんだよね。小っちゃいライブハウスと、あそこで作るものって別物って感じじゃん。

    KENTA「そうですね、別でした。やっぱりあれだけの人数が集まって、一番遠くの人まで届けるってなると、また考えることも増えたっすね」

    ――あと、長渕剛の、あれすごいギャンブルだったと思うんだけど。長尺で。

    KENTA「そうや!」

    FUJI「ものまねですね」

    KENTA「あのためだけに梯子おろしたんですよ!」

    ――最近打率は上がってるけど、言ってみれば基本、出オチの可能性もあるものじゃない。

    FUJI「よくご存じで(笑)」

    ――でもあのスーパーアリーナクラスでああやって組まれちゃったら、もう出オチ許されないし。

    FUJI「そうなんですよ。でもそれを一番最初にすごい大勢の前でやったのは、ROCK IN JAPAN FESTIVALなんですよ!」

    ――人のフェスを練習に使わないで下さい(笑)。

    全員「ははははは!」

    KENTA「やっぱり俺らは6万人の前でやったからっていうのが、FUJIくんの中であるみたいで(笑)」

    FUJI「その自信がやっぱりあって。だからあれよりは怖くないぞ、って。ホームですし」

    KENTA「みんな味方ですし」

    ――それ大間違いだよ。だってさ、フェスだったら「あ~あ」って思ったら別のステージ行ったり、飯食い行ったりすりゃいいんだもん。さいたまスーパーアリーナは君らだけ観に来てるから、すべったの目の当たりにしても逃げ場がないからさ。ずーっとすべり続けるFUJIくんを観てなきゃいけないんだよ。

    FUJI「……」

    ――それ、考えてなかったでしょ?

    FUJI「やる前に言われなくて良かったです」

    ――ははははは。

    FUJI「今、ゾッとしました」

    ――あの花道のアイディアとかも、より楽しんでもらおうっていう。

    KENTA「そうです。もともとは苦手だった弾き語りに挑戦したくて……実は弾き語りが一番歌が届くんじゃないかって思ってるとこもあるので。で、3人だけで――KO-SHIN(G・Cho)がギター弾いて、FUJIくんが叩いて歌うっていうのが好きになっちゃったので、それをやるかと。普段やらない曲を」

    FUJI「気持ち良かったですね」

    ――やっぱり、長い時間せっかく大勢の人に観てもらうんだから、今まで見せてなかったほかの引き出しみたいな部分もちょっと見せていきたいっていうか、広げていきたいなっていうのはあったの?

    KENTA「はい、ありました。またさいたまやる時は、弾き語りの日とバンドの日、分けようかなって思ったり(笑)。自分たちの気持ちと技術がついてきたら、そういう日も作りたいぐらいですね。バンドでバンドでって感じじゃなくて、楽器持たないスタイルでもやりたいなとか思ったり」

    ――若干だけど、今回のシングルのアレンジも、そういうところがちゃんと出てるなって感じがしました。

    KENTA「あ、ほんまですか!?」

    ――いわゆるトリオのエレクトリックギターのバンド、って感じじゃない、もうちょっと音色的な広がりとか、バリエーションみたいなのがすごく出てるなって思いました。

    FUJI「いつか、もっと振り切ってやってみてもおもしろそうだなとは考えてたりしてます」

    去年は365日中360日ぐらいメンバーと一緒にいたので。音楽のために生きてます、3人は(KENTA)

    ――でも、演出的なとことかスタッフワーク的なとこからやったとしても、結局はバンドって出す音のパワーとか説得力がすべてじゃん。それを突然持ち得たっていうのが、ものすごい不思議なんだ。いろんなバンドを観てても、やっぱりちょっとずつだしさ。

    FUJI「いや、でも、突然じゃない気がしますね。もう意識がさいたまスーパーアリーナの先にあったんで。その意識のまんま3人でスタジオも入りましたし、1本1本のライブもそういう意識で取り組んできたんで。自然と話す内容も先の意識でやってきたから」

    KENTA「去年は365日中360日ぐらいメンバーと一緒にいたので。音楽のために生きてます、3人は」

    ――じゃああの日1日でさいたまスーパーアリーナのライブっていうのは作ったんじゃなくて、その前の365日であのさいたまスーパーアリーナのWANIMAっていうのをちょっとずつ作っていったって感じなんだね。

    FUJI「そういうことですね。意識がずっと先のほうに向いてたんで」

    KO-SHIN「さいたまスーパーアリーナまでは対バンで、先輩とか共演者が絶対いたんですよ。そういう先輩たちだったり、協力してくれる人の演奏だったり、ライブ運びだったりっていうのがすごい勉強になったので、そこも僕らの力になったと思います。うちのスタッフさんとかももちろんそうですけど、先輩とかも僕らのツアーを盛り上げるために力を貸してくれて。そういうすべてが僕らの原動力になって『やろう!』っていう責任とか、力になったんじゃないかなと思います」

    ――そういういろんな体験を持って向かっていったんだね。

    KENTA「そうですね」

    正直メジャーとかインディーズとか関係ないと思ってたんですけど、もとにあるのはもっとたくさんの人に届けたいっていうこと(KENTA)

    ――で、そのさいたまスーパーアリーナで驚きの発表があって。新たにunBORDEとタッグを組むということで。そのへんのいきさつを説明してもらっていいですか?

    KENTA「今、正直メジャーとかインディーズとか関係ないんじゃないかなと思ってたんですけど。でも、もとにあるのはもっとたくさんの人に届けたいっていうことで。unBORDEの方と話して、こういう感じで僕らはやっていきたいですって言ったら、力を貸してもらう形になったので、一緒にタッグを組んでもっとWANIMAの音楽を届けたいっていうふうになりました」

    ――PIZZA OF DEATHっていうレーベルでそのままずっと行く道もあったと思うんだけど。たとえば、より多くの人にって言っても、Hi-STANDARDだってKen Yokoyamaだって、非常に多くの人に伝わってるアーティストだよね。

    KENTA「そうですね。でもWANIMAのやり方はこういう感じなんです。そのやり方は僕らの動きを見てもらえばわかると思いますけど――テレビに出ることとかがすべてじゃないですけど、やっぱり一般の、ライブハウスとか来たことない人にも、俺らみたいな野良犬みたいなのがテレビに出て、ちゃんと届けたいって気持ちがある音楽をやってたらちゃんと届くって気がしてるので、そこはブレずに、もっとたくさんの人に届くようにって、僕らはラジオもやってますしテレビも出たりしてます」

    FUJI「ライブハウスに来たことない、もう絶対に来ないだろうっていう人も、テレビやラジオは観てたり聴いてたりするかもしれないんで。自分たちのずっと掲げてるものは、より多くの人に自分たちの音楽を届けたいっていうところなんで」

    ――プラスの発想ってことだよね。ベクトルを変えるっていうんじゃなくて。

    FUJI「そうですね。PIZZA OF DEATHでもそういう動きはしてたんですけど、さらにっていうことで」

    ――なるほどね。すごい。やっぱほんとに大きいんだね、多くの人に届けたい、大きなバンドになっていくっていう夢が。

    FUJI「はい」

    KENTA「大きいっす」

    ――ここで確認の意味でも聞いておきたいんですけど、一番ファンが気になるのは、音楽性に影響するのかな?ってことなんだよ。

    FUJI「しないです!」

    KENTA「それでもし、メジャー行って変わるとか言ってる人がおったら、何でそう思うのかよくわからない。今までWANIMAの何を見て来たんだ?って」

    ――ははははは!

    FUJI「それはほんとそうですよ」

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