pics by 河本悠貴目下無敵のダンスフロアモンスターthe telephonesが最新作『We Love Telephone』をひっさげて、日本全国のパーティー・ピープル達を踊り狂わせるべくして全国22カ所のライブハウスを回る『We Love JAPAN!!! Tour』。そのツアー初日となる今日のチケットはもちろんソールドアウト。実際に会場となる新木場STUDIO COASTに足を踏み入れてみると、フロアは踊るスペースを見つけるのが難しいほどの超満員。そんな中行われた今夜のこのライブ、終わってみればいつも以上に狂騒と熱狂が、そしていつになく愛が溢れた壮絶なライブとなった。
開演時間になり、ステージ後方のスクリーンに「TBA」というロゴが映し出され、歓声が上がる。まずはゲストのThe Brixton Academyの登場。グレーのスーツに身を包んだメンバーがステージに現れ、スクリーンが深夜の道路を疾走するバイクの映像に切り替わると同時にライブがスタート。今日の彼らのアクトは、演奏だけでなくスクリーンを使ってのVJも楽しめるという演出だ。ライブは、序盤から80年代ニューウェイヴの影響をモロに受けた、浮遊感を備えたミニマルなサウンドと、時折挿入されるNaoto(Vo.G.Syn.)とYone(Gt.Cho.Syn.)の紡ぎ出す扇情的なシンセフレーズで、オーディエンスの快楽中枢をじわじわ刺激。その後も気がつくと頭にしっかり焼き付いている、中毒性の強い楽曲を連続でプレイしていき、オーディエンスの体の芯から力強い高揚感がわき起こる。ラストは“Turn Around”をエモーショナルにかき鳴らし、短い時間ながらも、音と映像が絶妙にマッチしたオリジナリティ溢れるパフォーマンスを見せつけてステージを後にした。
フロアの上に設置された巨大なミラーボールが回り出し、オーディエンスの両手が一気に突き上がる。the telephonesの登場だ。「アー・ユー・ディスコ!?」という石毛のコールからのキックオフ・チューンはいきなり“I Hate DISCOOOOOOO!!!”。心と体の開いちゃいけないところがもの凄い勢いで全開になっちゃうような、快楽と狂気に満ち満ちた轟音が鳴り響いたその瞬間、オーディエンスは狂ったようにダンス、ダンス、ダンス! 物のたとえなどではなく、本当にフロアが揺れている。その後も「来いよ新木場ー!!」とオーディエンスを執拗にアジりながら、新旧織り交ぜた無敵のダンス・チューンを次々と繰り出し、スタートと同時に最高潮に達したかのように思われたフロアのボルテージを青天井に上昇させていく。シルバーラメのシャツを着て、もはや「人間ミラーボール」と化したノブのダンスは今日もキレまくっている。
中盤になってもその勢いは一向に衰えることは無く、「日本を楽しくしていきましょうよ。もうさー、30になる前にこの国が楽しくなるの見たいよー!!」という石毛のMCから“2010”、“My Final Fantasy”、“Re:Life”と、エレクトロ・ポップを基調とした新機軸のテレフォンズサウンドを連発し、フロアに多幸感を充満させた後、「どうですかみなさん?楽しんでますかね?まだ踊りたいっすよね?てゆーかね、ぬるいんでみんな。ガツンといくんで、おーどりーましょ♪」という石毛のシニカルさ全開のMCから、“SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!”をSHINKIBAヴァージョンでプレイ。これにより、フロアの震度と熱気は更に上昇。言わずと知れた彼らのキラーチューン“D.A.N.C.E to the telephones!!!”では耳をつんざく「D.A.N.C.E」コールが巻き起こる。その後もThe telephonesライブの定番、「We are DISCO!!!」コールを盛大に決めて、ナカコープロデュースのロマンティック・ディスコチューン“A.B.C.DISCO”をプレイ。ラストは“Monkey Discooooooo”の大狂乱でもって、ひたすら叫んで、踊って、踊り尽くした今日の本編はひとまず終了。
アンコールは、「終わりがくる中で、最後は愛だと思うんですよ!」と言って“Love&DISCO”をプレイして、オーディエンスをアゲまくった後、最後に披露されたのは「アルバムの中で、みんなに書いた曲。俺は今日のライブみたいな光景が本当に好きで、音楽は楽しいっていうことを、自分の書いた曲でお客さんと共有できることがすごい嬉しい」と、アンコールにぴったりのカーテンコール的な楽曲“Drums, Basses, Guitars, Keys, And Your Love And Voice”。今日一番の笑顔でプレイするメンバー、彼らへの感謝の代わりにと、汗だくになりながら手を高く突き上げるオーディエンス、あちこちで起こるサークルモッシュと、会場の至る所から愛が溢れている本当に幸せな瞬間だった。
感動的なフィナーレを迎えたものの、今夜のパーティにはまだ続きが。石毛の発案でメンバーと会場のオーディエンスとで記念撮影をすることになり、撮影用のi phoneを石毛が楽屋に取りに行っている間、場つなぎでノブがキーボードを使って国民的ゲーム、ドラゴンクエストのBGM“広野を行く”をプレイ。会場は「おぉー!!」と「よくわかんないけど面白い(笑)」が半々ぐらいの暖かいムードに。そして石毛が戻ってきて、ステージに寝転がりながらの記念撮影。そのままゆるーく大団円。
ディスコへの愛もオーディエンスへの愛も、そして自己への愛も全てをひっくるめた希望と歓喜のダンスロックをぶちかます、彼らの『We Love JAPAN!!! Tour』、当たり前だけどまだまだ続きます。これからツアーに参戦予定の方は、ちょっと覚悟しておいていただきたい。今のthe telephonesの確信を得た振り切れ具合、はっきり言って、手のつけられないことになってます。(前島耕)
[セットリスト]
■ the telephones
1.I Hate DISCOOOOOOO!!!
2.My Girl
3.DaDaDa
4.Urban Disco
5.Shit! Shit!! Shit!!!
6.HABANERO
7.2010
8.My Final Fantasy
9.Re:Life
10.SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!
11.clashed mirror ball
12.I Wanna Die
13.RIOT!!!
14.D.A.N.C.E to the telephones!!!
15.A.B.C.DISCO
16.Monkey Discooooooo
アンコール
17.Love&DISCO
18.Drums, Basses, Guitars, Keys, And Your Love And Voice