若若男女サマーツアー\'08 @ JCB HALL

若若男女サマーツアー\'08 @ JCB HALL - シュノーケルシュノーケル
若若男女サマーツアー\'08 @ JCB HALL - Base Ball BearBase Ball Bear
若若男女サマーツアー\'08 @ JCB HALL - チャットモンチーチャットモンチー
若若男女サマーツアー\'08 @ JCB HALL - 若若男女サマーツアー\'08若若男女サマーツアー\'08
今年で3回目となるシュノーケル、チャットモンチー、Base Ball Bearの同年代3バンドによるライブ・ツアー『若若男女サマーツアー’08』。06年に行われた第1回目は、3バンドともにまだお互いに少し話したことがあるだけ、という関係性だったそうだがツアーが終わる頃にはすっかり仲良しバンドに。そんなわけで、第2回、第3回と毎年夏の風物詩的に続いてきたこのツアーだが、今回、東京公演の後にまだ札幌公演が控えていたということもあり即日レポートではなく、全公演終了後となる本日7月18日、「2日後レポート」として東京公演の模様をお届けします!

まずトップバッターで登場したのはシュノーケル。キラキラとした真っ直ぐな想いが描かれた“奇跡”で幕をあけ、会場を一気に夏色に染めた。8月に発売されるスプリット作品に収められる、80s風味の4つ打ちのリズムに導かれる疾走感溢れる新曲“ラプソディ”も披露したところで、なんとチャットモンチーの“東京ハチミツオーケストラ”を演奏。3回目なので新しい試みをやろうということでお互いの曲をカバーし合うという企画があったのだ。で、普段はえっちゃんの声で聞き慣れている歌だから当たり前なんだけど、それでもチャットモンチーの歌をうたう西村の歌声を聴いて「あぁ、西村君の歌声ってこんなに男らしくて逞しくて太かったんだな」と改めて気付かされた。他のバンドのカバーをすることで、そのバンドの本質に改めて気付けるという新しい発見があってとても興味深かった。

続いて登場したBase Ball Bearは、もう鉄板のセットリストとしか言いようのない完全夏仕様のライブ。オーディエンスは終始アガりっぱなし、拳尽き上げっぱなし、ジャンプしっぱなし。普段のワンマンライブの後半ハイライトだけ切り取りました、みたいなテンションでグイグイ引っ張っていった。お待ちかねのカバーコーナーは、この日2回目の“波風サテライト”。しかし、小出は「シュノーケルをやります!“シャングリラ”!」と叫んで、いきなりチャットモンチーの“シャングリラ”を演奏し出して、そのまま恒例の湯浅将平ダンスタイムへと突入! してやったりで満足気な小出にオーディエンスは翻弄されっぱなし。気を取り直して「あたかもBase Ball Bearの曲のようにやるので、あたかもBase Ball Bearの曲のように盛り上がってください!」と“波風サテライト”をカバー。高音をドライブしていく湯浅のギターリフが効いたBase Ball Bearらしいアレンジに生れ変わらせた。

ラストのチャットモンチーは、いきなりカバーで、しかもメドレー! Base Ball Bearの“STAND BY ME”を中心に彼らの名曲を次々と演奏し、シュノーケルの“奇跡”を混ぜこみ、さらには“STAND BY ME”の演奏で、“愛してる”も“CRAZY FOR YOUの季節”も“ELECTRIC SUMMER”も全部歌っちゃうというすごいカバーだった。その後はバキッとしたソリッドなサウンドと抑えきれない感情が駆け抜ける“風吹けば恋”へと続き、オーディエンスの手拍子で掲げられた無数の腕がまるでとび魚みたいに見える“とび魚のバタフライ”で一気に常夏気分に。そして、「これがホンマの“シャングリラ”やー!」と半ば挑発的に晃子が叫び、本物の“シャングリラ”を届けてくれた。というのも、このツアーの初日にカバー・メドレーをやることを他のバンドにばれたくないためにリハーサルをやらなかったそうなのだが、それに怒ったBase Ball Bearの小出が突如、やる予定のなかった“シャングリラ”をカバーしてみせたんだとか。あまりに完璧にコピーするBase Ball Bearに思わずえっちゃんは一言、「悔しいです」。

そして、ここからが本番!?といっても過言ではない、このツアーでの一番の見どころである若若男女オールスターズによるセッション&ダンスタイム! 総合司会はもちろん、Base Ball Bear小出。日本語がやたら上手な外国人みたいな独特の口調でメンバー全員を紹介。髪を伸ばし始め、メガネをかけたのはヨン様の影響、シュノーケル西村。ネットアイドル史織。沖縄の小料理屋を始めて早15年、旦那さんに先立たれて一人で切り盛りしてきました、ファミコン大好き高橋久美子。極めつけは、東京・三鷹の森よりお越しのスタジオジブリ最新作『崖の上のポニョ』より主演のポニョこと橋本絵莉子。で、ポニョのテーマソングを歌うえっちゃん。なんちゅう紹介でしょう。これも仲の良いバンド同士だからこそできる楽しいメンバー紹介だった。

小出曰く「ロック史上最も残念な」セッション曲は、第1回目“今夜はブギーバッグ”、第2回目“Cho-Cho-TRAIN”と続いて、今回はm-floの“Summer Time Love”!! 普段の彼らが奏でる音楽とは違う、横ノリのクラブ・サウンドを見事にセッション。小出は完璧にラップをこなすし、ダンス隊(堀之内、晃子、山田、史織)も超ノリノリで楽しそうに踊ってる。普段は一つの表現方法としてロックを選び、それぞれのバンドがそれぞれのやり方でストイックに突き詰めてその表現の仕方を模索しているんだけど、そのストイックさとは真逆の位置にある童心に返ったような楽しみ方をしていて、さらにそれを内輪ウケとして終わらせるのではなく、きちんとオーディエンスに見せていくものとして完成させているところはさすがだなと思った。そんなこんなで、シュノーケル、Base Ball Bear、チャットモンチーの熱い夏はこれにて終了。今後は各地で行われるフェスやイベントで各バンド思いっきり暴れてくれるでしょう。(阿部英理子)

シュノーケル
1.奇跡
2.Another World
3.ラプソディ
4.レコード
5.東京ハチミツオーケストラ
6.ナツカゼ
7.solar wind
8.波風サテライト

Base Ball Bear
1.changes
2.祭りのあと
3.CRAZY FOR YOUの季節
4.波風サテライト
5.SUMMER ANTHEM
6.ドラマチック
7.ELECTRIC SUMMER

チャットモンチー
1.メドレー(STAND BY ME〜祭りのあと〜奇跡〜抱きしめたい)
2.風吹けば恋
3.とび魚のバタフライ
4.シャングリラ
5.世界が終わる夜に
6.恋の煙
7.湯気
8.ヒラヒラヒラク秘密ノ扉

アンコール
1.Summer Time Love(m-flo)
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