また、長髪を切り落とした頭が新鮮だった山田将司(vo)のステージ・アクションの格好良さも、ライヴハウスに比べ明るい野音だからこそより分かりやすく露わになっていたと思う。あの演舞のようなアクション、華があるし絵になることももちろんだが、何よりその動きによって本分であるヴォーカルが全く妨げられていないのが素晴らしいと思う。最初に訪れたハイライトはライヴ中盤での、曲展開と詞世界がドラマティックに移り変わる暗黒のロック・オペラ“ジョーカー”から込み上げる性衝動を昇華したようなリリックが素晴らしいハードコア・チューン“墓石フィーバー”に繋ぐという狂乱の流れ。気が付けばすっかり暗くなっていた日比谷の空を、感情を抑えきれないかのようにのたうち回りながら放つ絶叫が切り裂いていく様は見ていて本当に圧巻だった。また、今日もステージの照明はいたってシンプル、その他特段の演出はなし、という「いつものバックホーンのライヴ」だったのだが、この2曲はなぜその簡易さがこのバンドの常となっているのかの理由を回答していたように思う。それは、スモークを焚いて赤い照明を当てているだけで十二分に格好良くなってしまうから、である。ほんの些細な舞台装置さえあれば(もしかしたら、それさえなくてもいいのかもしれない)曲世界を具現化できるだけの強固な世界観が完成しているため、基本的には4人とサウンドシステム以外何も必要ない、ということなのだ。ある意味、ロック・バンドとして理想的なことだと思う。
THE BACK HORN@日比谷野外大音楽堂
2011.07.24 11:20
また、長髪を切り落とした頭が新鮮だった山田将司(vo)のステージ・アクションの格好良さも、ライヴハウスに比べ明るい野音だからこそより分かりやすく露わになっていたと思う。あの演舞のようなアクション、華があるし絵になることももちろんだが、何よりその動きによって本分であるヴォーカルが全く妨げられていないのが素晴らしいと思う。最初に訪れたハイライトはライヴ中盤での、曲展開と詞世界がドラマティックに移り変わる暗黒のロック・オペラ“ジョーカー”から込み上げる性衝動を昇華したようなリリックが素晴らしいハードコア・チューン“墓石フィーバー”に繋ぐという狂乱の流れ。気が付けばすっかり暗くなっていた日比谷の空を、感情を抑えきれないかのようにのたうち回りながら放つ絶叫が切り裂いていく様は見ていて本当に圧巻だった。また、今日もステージの照明はいたってシンプル、その他特段の演出はなし、という「いつものバックホーンのライヴ」だったのだが、この2曲はなぜその簡易さがこのバンドの常となっているのかの理由を回答していたように思う。それは、スモークを焚いて赤い照明を当てているだけで十二分に格好良くなってしまうから、である。ほんの些細な舞台装置さえあれば(もしかしたら、それさえなくてもいいのかもしれない)曲世界を具現化できるだけの強固な世界観が完成しているため、基本的には4人とサウンドシステム以外何も必要ない、ということなのだ。ある意味、ロック・バンドとして理想的なことだと思う。