BIGMAMA @ TOKYO DOME CITY HALL

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BIGMAMA Tour 2013"ライブ・イズ・ミルフィーユ" 追加公演 「父の日だけにBIGPAPA」

会場入り口には、「BIGPAPA」の公演会場であることを知らせる立て看板が。ホール内へ足を踏み入れると、ステージ背後には「BIGMAMA」の「M」の文字上に「P」とデカデカと書かれた「BIGPAPA」のバックドロップが掲げられている――最新アルバム『君想う、故に我在り』を引っ提げ、4月末より全国ツアーを実施してきたBIGMAMA。その追加公演として、父の日である6月16日、「BIGPAPA」という別バンド名義によるスペシャル・ライヴが開催された。全席指定のホール仕様で行われた昨日のツアー・ファイナルからは一転、オール・スタンディングに様変わりしたTOKYO DOME CITY HALL。その場内は、一夜限りのイベントの開幕を今か今かと待ち受ける、血気盛んなオーディエンスで埋め尽くされている。

「初めまして、BIGPAPAです!」という金井(Vo/G)の第一声から、“the cookie crumble”でスタートしたアクト。場内のテンションは一気に最高潮へと上り詰める。さらに“Neverland”“CPX”と初期のラウドなナンバーで攻め立てると、一糸乱れぬオイ・コールとコール&レスポンスが。そして「昔、『バカルディ』が『さまぁ~ず』になったように、『海砂利水魚』が『くりぃむしちゅー』になったように、ずっと名前を変えてみたかったんです!」「昨日BIGMAMAという知らないバンドがここでツアー・ファイナルをやったらしいんですけど、今日はそれ以上のライヴをしたいと思います!」とイタズラっぽく告げる金井、それに割れんばかりの拍手と歓声で応えるオーディエンス――と、単なるリリース・ツアーの追加公演の枠を超えた「宴」を全力で楽しもうとする祝祭ムードが、ライヴ序盤から場内いっぱいに広がっている。

ステージ背後にミニ・ステージが用意され、そこにヴァイオイン/ヴィオラ/チェロで構成される4人のストリングス隊を招いて演奏されたのは、“Cinderella ~計算高いシンデレラ~”。さらに“Paper-craft”“かくれんぼ”と連打して、続く“Lovescape”では、ハンドマイク片手にステージを動き回る金井が最前列のオーディエンスにハイタッチ。すでにお気づきの人もいるだろうが、この日のセットリストはフルアルバムにして計5枚に及ぶBIGMAMAのレパートリーを時系列に披露していく流れ。今回のツアーでは一度もやっていなかった“ダイヤモンドリング”も演奏されるなど、出し惜しみのない構成でフロアを高揚させていく。そんな中でも圧倒されるのは、やはり歌と演奏のずば抜けたクオリティー。ヴィヴァルディ“春”やドヴォルザーク“交響曲第9番『新世界より』”などクラシックの旋律をパンキッシュに奏でたり、美しいコーラスワークやメンバーそれぞれのバカテクっぷりが発揮されたソロ・パートを挟み込んだりと、見どころ満載の展開でボルテージを上げていく手腕には目を見張るばかりだ。中盤のMCで「このバンドを人間の身体にたとえるならば、柿沼(G)は『心臓』、リアド(Dr)は『体幹』、安井(B)は『両足』、東出(Violin)は『両腕』、僕は『脳みそ』」と金井は言っていたけれど、5人が一体となって築き上げるアンサンブルには、まさにこのバンドの成長を物語る。

BIGMAMA @ TOKYO DOME CITY HALL
終盤の口火を切った“Jeffrey Campbellのスケートシューズで”では、誕生日にちなんだこの曲にかけてサプライズな演出が。まずは「今日、誕生日の人はいますか?」という金井の問いかけに挙手をしたお客さんがスタッフによって場外に連れ出され、その間にフロアにクラッカーが配られる。そして、誕生日のお客さんをステージ上に呼び込んだところで曲に入ると、終盤の「♪happy birthday to you!」のシャウトと同時にフロア中のクラッカーが弾け、さらにステージ前方から金テープが発射! その後は最新アルバムの楽曲を畳み掛け、再びストリングス隊を招いての“RAINBOW”“君想う、故に我在り”で本編終了。終始アッパーにフロアを煽り立てながら、最後は壮大なバラードでしっとりと締め括るというドラマティックな展開で、90分強にわたるステージは幕を閉じた。

BIGMAMA @ TOKYO DOME CITY HALL
アンコールでは、金井ひとりがオン・ステージ。「バンドのお父さんであるレーベルのボスに大切な1曲を送りたい」として、ギッチギチのオーディエンスで埋め尽くされたフロア中央に移動して、アコギ1本で“I Don't Need a Time Machine”を披露する。その後はステージに戻ってバンドメンバーを呼び込み、8月28日にニュー・シングルをリリースすること、それと同時に1st、2nd、3drアルバムの廉価版を各1,000円でリリースすること、さらに11月に赤坂BLITZにて3DAYSライヴを行うことを発表。そのリリース曲である新曲“alongside”を伸びやかに奏で、“look at me”“ライフ・イズ・ミルフィーユ”で大団円。ダブル・アンコールで満場のフロアを背に記念撮影を行うと、紙吹雪がひらひらと舞う中“until the blouse is buttoned up”をプレイしてステージを後にした。溢れるサービス精神と珠玉の楽曲群により、終始キラキラとした光に包まれた、ピースフルなライヴ。夏のフェス行脚を経て、さらに眩い輝きを増していくだろうBIGMAMAの音楽に、11月のワンマン・ライヴで出会える日が今から待ち遠しい。(齋藤美穂)
BIGMAMA @ TOKYO DOME CITY HALL

セットリスト
1. the cookie crumbles
2. Neverland
3. CPX
4. 計算高いシンデレラ
5. Paper-craft
6. かくれんぼ
7. Lovescape
8. ダイヤモンドリング
9. 走れエロス
10. #DIV/0!
11. 秘密
12. 荒狂曲“シンセカイ”
13. Jeffry Campbellのスケートシューズで
14. Mr. & Mrs. Balloon
15. 俯瞰show
16. 春は風のように
17. RAINBOW
18. 君想う、故に我在り
アンコール1
19. I Don’t Need a Time Machine
20. alongside(新曲)
21. look at me
22. ライフ・イズ・ミルフィーユ
アンコール2
23. until the blouse is buttened up
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