ザ・シャーラタンズのティム・バージェス、薬物依存で歌えなくなった過去を明かす

ザ・シャーラタンズのティム・バージェス、薬物依存で歌えなくなった過去を明かす

新作『モダン・ネイチャー』を引っ提げて先週来日公演も果たしたザ・シャーラタンズだが、ティム・バージェスは過去に歌えもしなければ自分の主張もできなくなったので薬物をやめることにしたと明らかにしている。

ティムは2006年の『シンパーティコ』制作中に薬物依存症がたたってなにもできなくなってしまったため、薬物を断たざるを得なくなったとNMEに明らかにしていて、「もう歌えなくなっちゃったんだ。歌うことができなくなっちゃったんだよ」と当時のことを振り返っている。

「あのアルバムは本当はエイドリアン・シャーウッドにプロデューサーをやってもらいたくて、ほかにもダブをインスピレーションにした作品からロック・アルバムにするようにと圧力もかかってたんだけど、当時のぼくはまったく使い物にならなくなってて抵抗もできなかったんだよ」

「歌うこともできなければ、自分のやりたいことを闘い取ることもできなかったし、音楽もさほどよくなくなっていたし、そこで意識的にすべてを変えようと決心したんだ」

マーク・コリンズも当時のティムについて「みんなでティムに『とりあえず、今日は帰って明日の朝また来いよ』って言わなくちゃならない時もあったんだよね」と振り返っている。

しかし、いったん薬物をやめてみると今度は大きな空しさに悩まされたとティムは振り返っている。

「しばらくは貝殻みたいな空っぽな気分が離れなくて、また魂となってる中身を作っていかなきゃならなかったんだよ。コカインっていうのは本当にゴミみたいな薬だし、実際に自分の中から魂を抜き出してしまうんだよ。それで魂のジムに通わなければならなくなったんだ」と語っていて、その後、超越瞑想の門を叩いたことを明らかにしている。また、当時の自分の薬物癖を今では次のように振り返っている。

「いろいろ実験するのは楽しかったよ。もう懐かしくもなんともないし、あの頃の自分とはもう違う人物になってると思うけど、でも、あの頃の自分はすごくあれで楽しんだということはわかってるよ。またああいうところに戻る気にはとてもなれないけど、いろいろ試して新しい薬をみつけたり、繰り出してはDJをやったりとか、そういうルーティンについてはしっかり楽しんだよ。それから朝目が覚めて、いろいろ考えて、『そろそろやめた方がいいかな』って思ったもんだよ」
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