ジョン・レノンが"Love Me Do"のレコーディングで使用した幻のギター、約3億円で落札
2015.11.09 20:26
ザ・ビートルズのデビュー・シングル“Love Me Do”でジョン・レノンが使用し、その後50年近く行方不明となっていたギターが競売にかけられ、241万ドル(約2億9700万円)の高値で落札された。
このギブソンJ-160Eはジョンが1962年9月にリヴァプールで購入し、“Love Me Do”や“Please Please Me”などのレコーディングで使用されたものだというが、63年のロンドン公演の際に紛失し、以後行方がわからなくなっていた。
その後、60年代後半に米サンディエゴで中古ギターとして販売されていたところをアマチュア・ミュージシャンのジョン・マッコウが数百ドル(当時のレートでおよそ3、4万円)で入手。マッコウ自身はこのギターのいわれをまったく知らなかったというが、先頃、ビートルズ関連グッズ専門家の鑑定を受けたところシリアル・ナンバーが一致し、行方不明になっていたジョンのギターであることが判明したと伝えられている。オークションの売上金の半分は、ジョン・レノンがオノ・ヨーコとともに設立した「ジョン・レノン スピリット・ファンデーション」基金に寄付されるという。
なお、11月7日にロサンゼルスで行われたこのオークションでは、他にもリンゴ・スターが1964年2月の「エド・サリヴァン・ショウ」やその後の北米公演で使用したラディックのバスドラムヘッドが212万5000ドル(約2億6200万円)、金箔が施されたエルヴィス・プレスリーのピアノが60万ドル(約7400万円)で落札された。
また、カート・コバーンがMTVアンプラグドで着用していたカーディガンも出品され、こちらは13万7500ドル(約1700万円)での落札となっている。