ロックバンドってこれだよな、が詰まっていた時速36kmの下北沢SHELTER

ロックバンドってこれだよな、が詰まっていた時速36kmの下北沢SHELTER
時速36kmの「Latency:0sec Tour」下北沢SHELTER公演。
そこには、ロックバンドのかっこよさを成り立たせるものが全部あった。情熱、熱気、衝動。Zepp Shinjukuに1,500人を集めるバンドが、パンパンのライブハウスで鳴らす音。そのすべてが、「時速36kmはなぜこんなにもかっこいいのか」の答えになっていた。

いちばん最初に作った曲“リーク”も、最新作『Around us』の曲も、等しくそこに並んでいたけれど、全曲に通っていたのは、腹の中も表情の裏も全部を書き切るという一本の筋だ。終盤に「もうクサいことしか言えない──今が美しい」と語っていた通り、すべてを曝け出すこと=バンドとしての純度の高さに繋がっていて、だからこそピュアに切り取られる「今」がひたすら美しかった。

演奏もMCも、曲と同じくあまりにも正直で、嘘偽りがない。そんな彼らが度々口にした「一生着いてきてください」という願いにも「今バンドが楽しい」と語る笑顔にも額面通りの意味が宿っていて、とにかく清々しかった。

4月24日には、東京・代々木公園野外ステージでフリーライブ「時速36km presents『時代』」を開催する。ミッシェルもブランキーも立ったステージで、時速36kmは今のロックバンドの象徴として間違いなくこれから時代を作っていく。そう確信させられる夜だった。(畑雄介)

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