SAKANAMON、対バンツアー完走。果たして友達は増えたのか?


SAKANAMONが、先月26日に対バンツアー「SAKANAMONの仲良くなり対バンツアー2015」のファイナル公演を新代田FEVERで開催した。同ツアーは「友達が少ない」と自負しているSAKANAMONが「友達を増やしたい!」という名目で企画し、全国7ヵ所を巡ったものとなる。

この日の友達候補は、先攻のザ・チャレンジ。冒頭に沢田チャレンジ(Vo.)は、この日のライヴについて「対バン相手が発表される前にチケットが売り切れたライブに出るアウェー感」と語り、“お願いミュージック”や“すっぽんぽん”などを披露し会場を温めた。

後攻に登場したのは、主催者SAKANAMON。1曲目“幼気な少女”から全開、“ミュージックプランクトン”では大合唱が起こるなど、序盤にも関わらずオーディエンスも全力で応える。藤森元生(Vo. / Gt.)の「リリースツアーではないから、今まで出したアルバムから最低1曲は絶対やります!」という宣言どおり、短い時間ながら新旧の曲を織り交ぜて披露。藤森の奇天烈なポーズが合図に曲が始まる“ぱらぱらり”、“脳内マネジメント事情”とパフォーマンスし「お肉大好きSAKANAMONです!」と勢いよく自己紹介。“空想イマイマシー”の中盤では、藤森がザ・チャレンジに貰ったというトレードマークのサングラスをかけスポットライトを浴びながらザチャレの“お願いミュージック”を弾き語りで披露。

打って変わって“ジリキの迷宮”ではへヴィなサウンドでオーディエンスを圧倒し、“シグナルマン”になだれ込む。一息ついた後、藤森は「音楽は好きですか?音楽がなかったら僕の人生なんてロクでもないんですよ。多分廃人だったと思う。ライヴ以外はロクでもない毎日でも、音楽に日々救われてます。クソみたいな現実でも音楽を聴いている間は皆も救われて欲しい」と語り、2015年12月9日(水)にタワーレコード限定でリリースするシングルから“PLAYER PRAYER”をパフォーマンスした。

MCでは、このツアーでは対バン相手と仲良くなるために、ファミコンと大量のソフトを持ち込んだエピソードを披露。ゲームで盛り上がることで仲良くなるきっかけを作っていたという話に笑いが巻き起こる。森野がザ・チャレンジとは何度も会っているけどちゃんとした対バンは初めて、と話しているのに藤森が「初めて挨拶しました」と天然ボケを炸裂させる場面も。ザチャレとは本番直前のファミコンで盛り上がったようだが、どうやら沢チャレが不在だったとのこと。またツアーの途中ではキュウソネコカミの対バンツアー北海道編にゲストとして参加し、そこにもファミコンを持ち込んだ挙句打ち上げ二次会でボーリング対決をしたという。どうやら頑張った甲斐あって友達は増えたようだ。

そして本編も終盤に突入し、“AGEINST”では木村浩大(Dr.)の「ア!」「ゲ!」という絶叫にも似た扇動のもと、その場の全員がこの二文字で熱く一体となる。出し切ったあまり咳き込む木村に笑いが起こりつつ、さらに一体感の増したフロアに“マジックアワー”を投下。続く“TSUMANNE”では「つまんねえよ」の大合唱を巻き起こし、“アリカナシカ”で本編を締め括った。

アンコールでは『PLAYER PRAYER』にカップリングとして収録されている“開放レシラソミー”をライヴ初披露。ギターの開放弦のコードだけで作られているという説明が藤森からなされた。ラストは“君の○○をXXしたい”をプレイしステージを後にした。

この日は終演後に『PLAYER PRAYER』の予約者にサイン入りの歌詞カードをメンバーが直接手渡しするイベントが行われ、長蛇の列ができ大盛況のツアーファイナルとなった。

リリース情報は以下の通り。

●リリース情報
2015年12月9日(水)タワーレコード限定シングル(完全生産限定盤)
『PLAYER PRAYER』
※特製!肴者印のスルメイカレンダー(2016年版)付き・特殊パッケージ仕様(A4サイズ)
¥1,000+税 / NCS-10106
収録曲:
1.PLAYER PRAYER
2.開放レシラソミー
3.酒と泪と男と女(カバー)