NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!

  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ! - all pics by Hajime Kamiiisaka

    all pics by Hajime Kamiiisaka

  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!
  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!
  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!
  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!
  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ! - all pics by Hajime Kamiiisaka
  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!
  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!
  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!
  • NOKKO、宙を舞う! REBECCA、さらにパワフルに進化を遂げた復活ライヴ・たまアリ公演レポ!

2015年11月29日、「REBECCA 20年振りの再結成LIVE ― Yesterday, Today, Maybe Tomorrow ―」の追加公演が、さいたまスーパーアリーナにて行われた。RO69では、この模様をロングレポートでお届けする。

--------------------------

「REBECCAはずっと、触れてはいけないパンドラの箱だった」。今年4月、バンドの再結成が発表され、REBECCA名義で発表されたコメントの中のこの言葉を見たとき、やはり再結成には相当な覚悟が必要だったのだなと思った。どれほど多くのファンが再結成を望んでいたとしても、REBECCAの曲をただ懐かしさの中で鳴らすべきではない、鳴らしてはいけないという強い思いがあったのではないか。20年の時を経て、「REBECCAとして」当時の曲を再び演奏するという決断は、ノスタルジー以上のものを高いクオリティで表現するという覚悟を要する。そして8月、REBECCAは見事にそれを横浜アリーナで見せつけてくれた。この日はその追加公演という位置づけだったが、メンバー全員が、REBECCAというバンドに抱く思いを結実させた、奇跡のようなライヴだった。

待ちきれないファンの歓声(女性の叫び声も、男性の野太い声も入り交じる!)とハンドクラップの中、15分遅れでメンバーがステージに現れ、”SUPER GIRL”のイントロが始まると、予想外の選曲に会場中から驚きの声があがる。NOKKOがステージのせり出しから登場して、そのキュートでパワフルな声が響き渡れば、早くもクライマックス級の歓声が。「NOKKO可愛い!」「ピンクのコートがよく似合う!」なんて感動していると、サビの歌い出しでいきなりNOKKOが宙を舞うビッグサプライズ!

続いて”MOON”、”LONELY BUTTERFLY”と、NOKKOの歌声は前回公演を軽々と上回る伸びやかさで響き渡り、”COTTON TIME”では、土橋安騎夫(Key)のキーボードや是永巧一(G)のギターソロが素晴らしいタイム感で夕暮れのまどろみを感じさせてくれる。ソリッドなギターカッティングと、高橋教之(B)のうねるベースが最高にダンサブルな”HOT SPICE”からのメドレーでは、スカートの裾をひるがえしながら、跳ねるように歌うNOKKO。その表情に、動きに、そしてそれに煽られてさらに高まるバンドのグルーヴに、最高峰のバンドだけが持つスリルと余裕が感じられる。ステージを支配する心地好い緊張感、NOKKOはなんとしなやかにその空気の中を泳ぐことか。ノスタルジーなど軽々と蹴り上げて、デビュー当時に勝るとも劣らない、掛け値無しのベストなステージング。圧巻、という以外の言葉が浮かばない。

”真夏の雨”の余韻の後、小田原豊(Dr)がソロでドラムを叩き始める。激しいドラムソロではなく、一音一音、まるで、この日この場所に響く音をゆっくりとかみしめるように鳴らす。その姿に思わず胸が熱くなる。そこに中島オバヲ(Percussions)のパーカッションが絡み、徐々に躍動感を増していく。このシーンが素晴らしい高揚感を生み、”76th Star”へと突入。黒のミニドレスに着替えたNOKKOはヘアスタイルもガーリーにチェンジ。ヴォーカルエフェクトを加え、2015年に響くポップソングとして、軽やかなダンスとともにアップデートされた歌で客席を魅了する。三日月に腰掛けて歌う”LITTLE DARLING”、フィル・スペクターサウンドを思わせる”(It’s just a) SMILE”でキラキラのガールズポップを聞かせた後は、ヘヴィなギターにラフなロックヴォーカルが魅力の”OLIVE”。途切れることなく”WHEN A WOMEN LOVES A MAN(女が男を愛する時)”へと続き、さらに”MONOTONE BOY””プライベイト・ヒロイン”と容赦なく畳み掛け、怒涛のクライマックスを迎えたまま本編が終了。

アンコール1曲目は”RASPBERRY DREAM”。その余熱の中、NOKKOが「今日はお会いできてとってもうれしかったです。もっともっとたくさんの人にお会いしたかったけれど、今日来れなかった人や天国に上ってしまったみなさんにも伝わるといいなと思って、最後に歌います」と、ラストの”MAYBE TOMORROW”へ。《ひとりぼっちで》という元の歌詞を《ひとりひとりが》と変え、《ひとりひとりが歩き始めたから もう振り返ることはできないね》と歌うその歌詞は、あの頃に戻れない自分を嘆く寂しさではなく、もう振り返らなくても歩いていけるという強さに満ちた響きで私たちを包んでくれた。名残惜しいのは客席だけでなく、ステージのメンバーたちもそう。何度も深々と頭を下げた後、全員で客席を振り返りながら一緒にステージを去っていく姿が微笑ましくて、なんだかまた泣きそうになってしまった。REBECCAというバンドの続きが見たい、心からそう思う夜だった。(杉浦美恵)

●セットリスト

01. SUPER GIRL
02. MOON
03. LONELY BUTTERFLY
04. COTTON TIME
05. CHEAP HIPPIES
06. フレンズ
07. メドレー(HOT SPICE〜GIRLS, BRAVO!〜BOSS IS ALWAYS BOSSING〜ラブ イズ Cash〜蜃気楼〜HOT SPICE)
08. 真夏の雨
09. TIME
10. 76th Star
11. LITTLE DARLING
12. (It’s just a)SMILE
13. OLIVE
14. WHEN A WOMAN LOVES A MAN(女が男を愛する時)
15. MONOTONE BOY
16. プライベイト・ヒロイン
(encore)
17. RASPBERRY DREAM
18. MAYBE TOMORROW

--------------------------
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする