go!go!vanillas、渾身の新曲に、クリスマスソング、カヴァー曲まで飛び出したツアーファイナルレポ!
2015.12.07 20:15
2015年12月3日、go!go!vanillasによるツアー「COUNTER ACTION TOUR 2015」の最終公演が、赤坂BLITZにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。
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メジャー2作目のシングル『カウンターアクション』を携えたツアーは、福岡・名古屋・大阪を巡り終着点となる東京・赤坂BLITZへ。go!go!vanillasへと浴びせかけられる歓声は今にも暴発しそうな期待感に満ち、牧達弥(Vo・G)はそれを全身で受け止めた上で「はーじまーるぞー! 頭から全力でかかってこいトーキョオオオ!!」とやり返す。今回のツアーは柳沢進太郎(G)加入後初めてのツアーでもあったが、初っ端“バイリンガール”からクリアで鮮烈なギターフレーズがほとばしり、バニラズの機動力の高いロックンロールが既にがっちりと共有されていることが分かる。
「外は寒いかもしれないけど、関係ないぞ! 長谷川プリ……いや、グルーヴィ敬祐!」と牧の煽り文句を受け、“ミスタースウィンドル”ではファンキーなベースプレイを叩きつけながらお馴染みの足を蹴り上げるステップを披露する長谷川プリティ敬祐(B)である。一方、ジャケットを着込んだまま熱いビートを繰り出し続けるジェットセイヤ(Dr)は、「ここに1千人ぐらい来てんだけどよ、全然足んねえよ!」とまくしたて、The J.B.’s風のジャムの中から「赤坂BLITZで花咲かせ♪」と押韻を効かせたラップで喝采を誘う。4人がそれぞれに見せ場を作って高揚感を導きながら“エマ”へと傾れ込む流れは、実にえげつなかった。
長谷川は、「BLITZは電撃という意味です。電撃…いやサンダー! 今日は12月3日で、1、2、3の日です。1、2、3だ!」と勢い任せの言葉遊びを交え、アントニオ猪木のモノマネで牧への闘魂注入を試みるもあえなく自爆。「プリティ、ボンバイエ!」コールで復活する、というネタに付き合うバンドとオーディエンスである。しかし、長谷川がリードヴォーカルを務めて牧との掛け合いを繰り広げる“デッドマンズチェイス”は、この夜のハイライトのひとつであった。前のめりなロックンロールの連打の合間にアクセントとして置かれた“トワイライト”のじわりと滲む情感も素晴らしい。
シングルのカップリングでは先輩アーティスト曲のカヴァーを取り上げていること(『バイリンガール』には泉谷しげるの“春夏秋冬”が収められていた)に触れ、それを披露できるのもワンマンの醍醐味と告げると、牧がアコギを爪弾きながら浜田省吾“もうひとつの土曜日”を歌い出す。名曲の情景に入り込む思い入れの強さが、ヴォーカルの優しくも狂おしい節回しに表れた名演だ。さらに、クリスマスも近いということで1stアルバム『SHAKE』収録のクリスマスソング=“メリーメリーメリー”も披露。長谷川と柳沢が、おもむろにサンタ帽を取り出して被っていたのもナイスだった。
柳沢にとっては来場自体が初めてという赤坂BLITZについてひとしきり語らうと、賑々しいコーラスを巻きながら爆走する新曲も届けられた。あたかもそれをきっかけにするように“人間賛歌”、“オリエント”と、アッパーな楽曲を連打する。ジェットセイヤによる「ツアーTってメモリーじゃん!」の名言も飛び出した新作Tシャツ紹介の後には、牧が「ここめっちゃ乾燥する。みんなの水を出してもらって、僕の喉を守ってもらえますか!?」と告げると、鋭く掻き毟るギターサウンドから“カウンターアクション”へと飛び込んでいった。
「今回のツアーで、みんなのことが一層好きになったんだー! みんなのことを俺たち4人は家族だと思ってるし、家族でもっとでかいところを目指したいとおもってます」。牧がそんなふうに夢を語って披露される“ライクアマウンテン”は、不思議なことに、《登る登るよ 険しいけれどクライマー 足場を踏みしめて》という困難でスリリングな過程そのものを楽しんでいるような響き方をしていた。
アンコールに応えると、長谷川が「最高のハッピーニュース」を伝えるよう、牧に促す。既にニュース記事にもなっているように(こちら→http://ro69.jp/news/detail/135100)、2月10日にニューアルバム『Kameleon Lights』発売、そしてバニラズ史上最長となるツアーも決定である。「このアルバムは本当に、死ぬ前の僕が走馬灯のようにビャッと思い出す、間違いなく最高傑作です!」と豪語する牧。そしてニューアルバム収録の新曲がここで披露されたのだが、柳沢のダーティーなギターフレーズが胸をえぐる、なのにやたらチャーミングなロックンロールであった。
「カウンター!」「アクション!」の掛け声でオーディエンスと記念撮影を行い、最後まで残っていたジェットセイヤが華麗にバック転を披露して「サンキューー!!」とステージを締め括る。2016年初頭の新たな熱狂を予感させてやまない、そんな最新のバニラズを観る一夜であった。彼らはCOUNTDOWN JAPAN 15/16の最終日、12月31日(COSMO STAGE・21:15〜)にも出演を予定している。新章へと向かうバニラズの2015年ラストライヴ、ぜひ楽しみにしていてほしい。(小池宏和)
・セットリスト
01. バイリンガール
02. セルバ
03. ハイテンション
04. ミスタースウィンドル
05. エマ
06. ビッグモンスーン
07. デッドマンズチェイス
08. ホラーショー
09. デストロイヤー
10. トワイライト
11. もうひとつの土曜日
12. メリーメリーメリー
13. 新曲
14. 人間賛歌
15. オリエント
16. カウンターアクション
17. ティーンネイジャーズノイズ
18. ライクアマウンテン
19. マジック
(encore)
20. 新曲 2
21. アクロス ザ ユニバーシティ
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