『25』がセールス600万枚目前のアデル、新作をストリーミング公開しないわけを語る


新作『25』がアメリカでアルバム・チャート4週連続1位を記録し、早くもセールス600万枚を突破しそうなアデルだが、同作をストリーミングで公開していないわけを明かしている。

タイム誌の取材に応えたアデルは『25』をストリーミング・サービスで公開していない理由について次のように語っている。

「音楽というのはイヴェントであるべきだと思うのね。わたしにとって、どんなアルバムでもリリース日までの道程がものすごくわくわくする過程なの。だから、ストリーミングは使ってない。音楽は買ってるのね。ダウンロード配信で買ってるし、誰か買ってない人の分を補おうという気持ちから現物のCDも買うし。ストリーミングっていうのはちょっと使い捨てのような感じもするし」

その一方で時代そのものがストリーミングに向かっていることは自覚しているとも次のように説明している。

「未来はストリーミングにあるというのはわかってるんだけど、でも、だからといって音楽の享受の仕方はこれだけじゃないとも思う。まだ、自分でもよくわからないなというものに対してなにかを託すことはできないから」

さらに、テイラー・スウィフトもスポティファイから音源を引き上げ、バック・カタログは他社のストリーミング・サービスで公開しているものの、最新作『1989』は公開しなかったことについて触れ、共通点を次のように語っている。

「テイラーのことは大好き。あれだけ影響力を持っているところとか。これで同類扱いされちゃうかもしれないけど、わたしたちはどちらも、たとえ結果がうまくいかなかったとしても、それとは関係なく、『いい』『悪い』がいえるんだと思う」

また、役者業を目指す気はないかという問いには"ハロー"のビデオの監督を務めたグザヴィエ・ドラン以外とはありえないと語っている。

「当分の間は役者をやることはまったく考えられないし、特に音楽活動をやっている間はふたつのことを同時にはできないたちだからありえないけど、グザヴィエだったら、考えてもいいかも。撮影の時の気分の盛り上げ方がすごく好きだったから、グザヴィエの仕事だったら真剣に考えるかも」